<アングル宮城>大崎・鳴子こけし 若き工人、伝統継ぐ

【新進】作業場でろくろに向かう松田さん。若い愛好家が増え、創作こけしに注目が集まる傾向もあるが「型に沿った伝統の中でも新しいことができる」と、意欲的に伝統こけしを制作している
【新進】松田さんが制作した伝統こけしとだるま。作品を求め、県外から店を訪れる人もいるという
【挑戦】こけしの表情を思い描いてから顔に絵付けをするという田辺さん。「見る人を癒やしてくれるようなこけしを作りたい」と目を輝かせる

 こけしの里に新風が吹いている。通りに10軒以上のこけし工房が立ち並ぶ宮城県大崎市の鳴子温泉郷。60歳以上の工人が大半を占める中、伝統を継ぐ若手が少しずつ現れ始めた。
 松田工房の4代目となる松田大弘さんは最若手の30歳。こけし制作は父忠雄さん(64)から学んだ。3年前、本格的に制作を始め、地元で開催される全国規模のコンクールでは2年連続で上位入賞に輝いた。
 田辺香さん(45)は仙台市内にある大学の技師から転身し、今年4月に修業を始めたばかり。師匠の岡崎靖男さん(66)の工房に通い、鳴子で数少ないという女性工人を目指して奮闘している。
 鳴子木地玩具協同組合の代表理事も務める岡崎さんは「若手は鳴子の希望の星。伝統を後世に引き継いでほしい」と目を細めた。
(写真部・鹿野智裕)


2020年06月08日月曜日


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