<とびらを開く>中退者の未来を創造 特定非営利活動法人ミヤギユースセンター

ユースセンターで行われている学習の様子

 ミヤギユースセンター(ユースセンター)は不登校や引きこもり、中退などの中高生に対する学習指導や就職、進路に悩む青少年への相談対応を通じた自立支援を行っています。「高校を中退したけれど大学に行きたい」「高校が自分に合わず行けなくなってしまった」といった子どもたちのほか、「子どもが学校に行かず引きこもってしまった」など保護者からの声も日々寄せられています。
 活動のルーツは理事長である土佐昭一郎さんの経験にあります。
 東京の大検=?=予備校に勤務する中で、いじめ、校内暴力、学力不振、家庭内不和などによって高校を中退してしまう子どもたちと接してきました。当時は中退した子どもたちが頼れる場が少なく、進路選択のための情報を十分に得ることもできませんでした。
 大検を受けて大学に入学する選択肢もありましたが、相談や学習指導に応じることができる場所は、費用がかかる民間の大検予備校が主でした。そんな中、土佐さんは出身地の宮城県が「全国の中でも高校中退者が多い」という調査結果を目にしました。
 「子どもたちの力になりたい」。土佐さんは2001年9月、ユースセンターを仙台市内に設立。翌年4月に実施した団体説明会には約30人もの子どもたちが参加しました。
 ユースセンターは17年以上の活動で蓄積してきた経験、情報、ネットワークを活用して一人一人に合った支援をしています。例えば通信制高校と連携して合同説明会や高卒認定試験に向けた学習指導などを実施します。いじめや学力不振など自信を失ってしまった子どもたちにとって、資格取得や受験という目標を持つことは精神的な支えにもなります。
 4月は生活環境が大きく変わる時期。まずは一人で悩まず、ユースセンターをはじめとする相談窓口を頼ってみてはどうでしょう。
(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 櫛田洋一)

[大検]大学入学資格検定。高校を卒業していない者に対し、高卒と同等以上の学力を有しているかどうかを認定し、大学入学資格を与える制度。2005年度から高等学校卒業程度認定試験に移行した。

◎ミヤギユースセンターの支援内容

▽相談会の開催、対面・電話・メールなどでの相談▽高卒認定試験への合格指導▽通信制高校生、不登校生への学習指導▽青少年の心のケア▽保護者の勉強会
 
〒983−0852仙台市宮城野区榴岡2の2の8の203
電話(FAX兼用)022(256)7977
miyagi_yc@ybb.ne.jp
http://www.miyagiyouht.npo-jp.net
【参考情報】宮城県公式ウェブサイト「青少年相談窓口のご案内」では公的機関・民間機関の支援情報を得られる


2019年04月22日月曜日


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