<とびらを開く>仙台七夕まつり 舞台裏に大勢の協力

昨年の上杉中央商店会の「上杉七夕夢ロード」を彩る七夕飾りの様子(上杉中央商店会提供)
仙台北法人会中央支部で吹き流し作りに取り組む人たち

 毎年8月6日から8日まで開催される「仙台七夕まつり」。青竹につるされた大きなくす玉と、色鮮やかな和紙や千代紙で飾られた吹流しが風になびく光景が目に浮かびます。
 仙台で七夕祭りが始まったのは藩祖伊達政宗の時代と伝えられています。その伝統を守り伝えているのは「仙台七夕まつり」を主催する仙台七夕まつり協賛会だけではありません。市内周辺部の商店街でも継承に取り組んでいます。
 その一つが宮城県庁北側の上杉中央商店会(青葉区)。七夕飾りを出している仙台北法人会中央支部を訪ねてみました。
 支部内は会員企業の社員が集まって飾り作りの真っ最中。「こうすると花がつぶれずにきれいでしょ」「全然違いますね!」「巾着は簡単だから大丈夫。来年はあなたも作れるわね」
 飾り作りに詳しい商店会役員が講師役となり、会社の枠を超えて協力。色合わせを相談するなどして飾りを仕上げていきます。
 こうした活動を始めたのは数年前から。「飾りの作り手が高齢化して減ってきていることを危惧し、技を継承していこうと、みんなで手作りするようになった」そうです。
 七夕まつりの市民参加は飾り作りだけではありません。勾当台公園市民広場に設置される「おまつり広場」の運営補助や中心部での観光案内などに、市内の企業や学校、団体から200人近いボランティアが関わってきています。
 ボランティアは外国人支援で実績のある宮城善意通訳者の会と協力し、外国人観光客に対する通訳案内も行っています。外国人観光客は東日本大震災後、いったんは減ったものの、再び増えてきており、通訳できる案内人の存在は重要になってきています。
 協賛会とともに、さまざまな人たちが舞台裏を支えている七夕まつり。大勢が力を合わせて作り上げている姿を想像すると、七夕飾りを見る目がこれまでとは少し違ってきそうです。
(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 菅野祥子)

<参考情報>

 仙台七夕まつり協賛会は今年、仙台市周辺部の上杉中央商店会(青葉区)や荒町商店街振興組合(若林区)など9商店街を巡る親子クイズラリーを初めて開催する。連絡先は仙台商工会議所022(265)8127。
 詳細は特設サイトhttps://tanabata.fun/quiz


2019年08月05日月曜日


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