<とびらを開く>支える側も支援必要 障害者の兄弟姉妹に思いを

ぱるけが開催した講演会後の記念撮影。米国で「きょうだい支援」を30年以上続けるドナルド・マイヤーさん(中央)が講師を務めた=今年3月、仙台市青葉区

 文具売り場の一画などに来年の暦が飾られる季節になってきました。ある会員制交流サイト(SNS)に投稿されていたのは「記念日・歳時記カレンダー」。そこで「きょうだいの日(シブリングデ−)」が目に留まりました。
 ここで言う「きょうだい」とは、病気や障害のある兄弟姉妹を持つ人のこと。こうした人たちをサポートしているNPO法人しぶたね(大阪府)が、海外の例に倣い、4月10日を「きょうだいの日」と制定。一般社団法人日本記念日協会が今年4月、正式に認定・登録しました。
 きょうだい支援を続ける団体は仙台市にもあります。2002年設立の認定NPO法人アフタースクールぱるけ。市内3カ所で障害のある子どもたちが通う放課後等デイサービス事業所を運営。他にホームヘルパーや相談支援の事業も実施しています。
 こうした活動に加え、05年に始めたのが「あみーごクラブ」。放課後デイサービスなどに通う子どもたちの兄弟姉妹が対象で、調理や工作、外出などで一緒の時間を過ごしています。
 アミーゴは「友だち・仲間」を意味するスペイン語。クラブ名には「きょうだい同士が出会って楽しい経験を共有し、仲間づくりをしてほしい」との願いが込められています。
 代表理事の谷津尚美さんは元養護学校講師。保護者からきょうだいについて聞いて「心配だと思うことが多かった」と言います。
 障害のある兄弟姉妹を持つきょうだいたちは「いい子じゃなくちゃいけない」と思いがち。「こうあるべきだ」という周囲の見方に自分を当てはめようとしてしまいます。悩みが深くなり、大人になってから心や体に変調を来してしまう例もあるといいます。
 親子、きょうだいの関係がぎくしゃくすれば、家族が揺らぐ恐れも。「きょうだいも幸せになることが家族の幸せにつながる」。谷津さんたちはこう考えて活動を続けています。
 障害のある人だけでなく、兄弟姉妹にも思いを寄せる。来年以降の4月10日はそんな日にしませんか。
(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 青木ユカリ)

認定NPO法人アフタースクールぱるけ
022(778)8666
https://paruke.com

<関連資料>

◆『あみーごクラブの10年』
 きょうだい支援についての活動報告をまとめた冊子(2015年発行、NPO法人アフタースクールぱるけ、1000円)

◆『きょうだいさんのための本 たいせつなあなたへ』
 A5判、24ページの小冊子(11年9月発行、NPO法人しぶたね、PDF版のダウンロードはhttp://sibtane.html.xdomain.jp/kyoudaisassi.pdf)


2019年10月07日月曜日


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