<とびらを開く>足元の自然魅力 再考 仙台・里山ねっと赤坂

川前小4年生を対象にした野外学習の探鳥会=11月27日
若葉観察に続く山菜を食する会で里山の魅力を楽しむ参加者たち=今年4月

 仙台市青葉区の西部にある新興住宅地、赤坂ニュータウン。地元の「里山ねっと赤坂」は隣接する蒲沢山を舞台に活動を続けています。発足から15年。代表の和田伸太郎さんは「里山の魅力を教えてくれる場所になった」と、身近な自然の大切さを強調します。
 団体の結成は2004年。「当時はいろいろな地域から移り住んできて、お互いを十分に知らずにいた」と和田さん。赤坂2丁目町内会で企画した裏山ハイキングを通じ、住民の親睦が深まったことがきっかけになったそうです。
 蒲沢山は国有保安林のため、団体は仙台森林管理署と協力して里山整備に着手。結成翌年の05年には、林野庁の「遊々の森」事業に認定され、「蒲沢里山体験の森」として活用。子どもたちの森林環境教育や住民参加の体験事業などを行うようになりました。
 下草刈りといった整備活動に加え、四季折々のイベントを続けています。冬は動物の足跡探し、春はハイキングなど。若葉の観察と山菜を食する会やバードウオッチング、蒲沢川源流歩きもあります。森の恵みを生かし、リースや木工製品作りも。
 地元の小中学校とも連携し、児童生徒の体験学習を支援しています。
 川前小とは「総合的な学習」の一環で、季節ごとに蒲沢山を散策し、植物観察などを通じて里山の自然について学習します。さらにこれとは別に、春と秋には日本野鳥の会の関係者と協力し、鳥の鳴き声を頼りに周囲を観察しながら歩きます。
 野外学習の担当教諭は「実施前と当日の安全確認がとても丁寧で、いつも感心しています。子どもたちは毎回楽しみにしていて、喜んで参加しています」と話してくれました。
 里山ねっと赤坂の会員は現在約70人。高齢や家庭の事情などを理由に退会する人がいる一方で、新しく参加する住民もいるそう。
 和田さんは「里山を通じて人とつながり、コミュニティーが豊かになるような活動を続けていきたい」と力を込めます。
 里山の魅力を体験したい人は、蒲沢山に足を運んでみてはいかがでしょうか。
(特定非営利活動法人せんだい・みやぎNPOセンター 青木ユカリ)

<関連サイト>
■里山ねっと赤坂
https://www.kabasawayama.com
■林野庁 協定締結による国民参加の森林づくり
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kokuyu_rinya/kokumin_mori/katuyo/kokumin_sanka/kyouteiseido/kyoteiseido.html


2019年12月16日月曜日


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