<入試のツボ>公立高新制度の影響/早急な対策こそ近道

 新制度で行われた今春の公立高校入試は、当初の予想通り影響は大きかった。前期選抜と後期選抜が一本化され、受験校の選定を難しくさせた。ギリギリまで悩み抜いた受験生や保護者が例年以上に多く、教育現場でも出願希望調査結果の公表後に相談が増えた。
 今春の全日制公立高の出願倍率は1.03倍と過去最低だった。一本化による混乱を避けたいという思いや、私立高授業料の実質無料化の影響、特色ある私立への専願者数が増加したことが要因だろう。
 ただ、公立高の人気そのものは落ちていない。人気校とそれ以外の高校との二極化が広がったと言える。
 実際に、一部の人気公立校は高い競争倍率を避けて別の人気校に受験者が流れた一方、県全体では定員割れの高校も目立った。
 また、新たに設けられた「共通選抜と特色選抜の二つの合否判定基準」にどれだけ対応できたか、という点が受験生に大きく影響したと言える。
 合格者枠が多い共通選抜は、前年度までの後期試験と同じように「日々の学習をおろそかにせず調査書点を確保する」ことと「全科目バランス良く学習して本番の得点力を高める」ことが求められる。
 特色選抜は合格者枠が少ないが、戦略次第で逆転合格が狙える。例えば、仙台三高理数科の特色選抜は共通選抜よりも調査書点の割合が低く、学力検査で数学と理科の配点が高い。各教科でどのくらいの点数を取って合格を目指すか、これまで以上に緻密な戦略を立てることが重要だ。
 公立高入試は、得意教科と受験校が設定する独自配点とがうまくかみ合うように受験勉強を取り組むことが大切になった。「できるだけ早く対策を始める」ことが合格への近道。新中学3年生は、高校入試に向けてすぐにでも動きだすことを強くお勧めしたい。
(家庭教師のトライ・阿部正純教育プランナー)


2020年04月11日土曜日


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