<入試のツボ>解答時間配分訓練を/科目別振り返り(1)国語

 新制度で行われた今春の公立高校入試の国語の平均点は55.6点だった。前年の前期・後期選抜の平均点をいずれも下回った。来春の入試に備え、各分野の出題を振り返りたい。
 第1問の基礎問題は、前年の後期選抜より配点が4点増え、従来の漢字の読み書きに加えて画数や熟語の構成などが出題された。基礎問題は、今後もあらゆる分野から出題されるだろう。慣用句や敬語など過去に出題が少ない分野も一通り復習しておきたい。
 第2問の文学的文章の読解では、本文の内容について対話形式の問題が3年連続で出題された。受験生は過去問題などを使って、この問題形式に備えてほしい。本文は例年、身近で共感しやすい題材が多く選ばれている。読解力を高めるトレーニングとして日頃の読書も有効だ。
 第3問の説明的文章の読解は、前年に比べて抽象的な題材で、解きにくく感じた生徒が多かったかもしれない。日頃の学習から、模試や演習の誤答はなぜ誤りなのか、解答の根拠はどこにあったのか、納得するまで丁寧に確認しよう。
 第4問の古文の問題に、第2問のような対話文が付けられたのは、新しい傾向だった。記述の字数が減るなど、内容は若干易しくなった印象がある。
 第5問の作文は、投書を読み、考えを述べる問題。作文問題では、自分の考えを論理的に説明する力が求められる。指導者の添削を受けながら練習を重ね、思考力と表現力を磨こう。
 平均点が低下した一因には、問題に付けられた資料がやや増えたことが考えられる。入試の国語は、時間との闘いを迫られる。受験生はこれから各分野の理解を十分に深めつつ、本番を想定した訓練を重ね、自分にとって最良の解き方やペースを模索してほしい。
(個別教室のアップル・田中萌教務)


2020年06月06日土曜日


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