<東北の本棚>傷ついた福島に咲く花々

ニッコウキスゲ[日光黄菅]

◎写真集「FukushimaFlowers」 野口勝宏写真・文

 福島県猪苗代町生まれで郡山市在住の写真家が、東日本大震災で傷ついた福島の大地に咲き続ける花々を捉えた作品集。福島は美しい花が咲く場所だということを、改めて実感させられる。
 ヤマブキ、カキツバタ、サンシュユ、バラ、カワラナデシコ…。生命力にあふれたみずみずしい花々130点が並ぶ。撮影時のエピソードや解説なども付記されており、写真集全体を通して、故郷への愛着や誇りがにじみ出ている。
 青空の下、濃い黄色の花を咲かせるニッコウキスゲは、檜枝岐村で撮影した。「力強いニッコウキスゲは1日花。短い夏に自らの全てを注いでいる」と添えられている。
 著者は1959年生まれ。ニコンフォトコンテスト2014−15写真部門で、グランプリを受賞。
 玄光社03(3263)3515=2700円。


2019年08月18日日曜日


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