地域支援型農業 コメだけでなく野菜でも NPOと学生連携 新事業へ生産状況調査 大崎・鳴子

梁田さん(右)の話を聞く宮原教授(右から2人目)と学生

 CSA(地域支援型農業)の普及に取り組む大崎市のNPO法人「鳴子の米プロジェクト」は23日、宮城学院女子大の宮原育子教授(地域資源論)の研究室の協力を得て、同市鳴子温泉の中山間地で、野菜の生産状況調査を始めた。生産者と消費者を直接つなぐ活動をコメだけではなく、野菜などにも広げるための基礎資料にする。
 調査は25日までで、現代ビジネス学科3年の9人が参加。同法人から依頼を受けた宮原教授が「学生に地域の課題を肌で感じてもらいたい」と快諾した。学生は鬼首、中山平、川渡の各地区の9農家を訪ね、生産品目や収穫量を聞き取る。
 中山平地区ではネギ、ナスなど約20種の野菜を育てる梁田三郎さん(81)の50アールほどの畑を見て回った。梁田さんは「体は動かなくなってきたが、喜んで食べてもらうのを生きがいに頑張っている」と説明した。
 学生は生産者の高齢化、鳥獣被害の拡大など中山間地農業の課題にも触れた。菅原佳乃さん(20)は「大規模な畑を見るのも、農家の方と話すのも初めての経験で、勉強になった。生産者のやりがいを増やす手伝いをしたい」と語った。
 同法人は2006年からシンボル米「ゆきむすび」の予約販売を通してCSAを実践する。本年度、野菜などを消費者に定期的に届ける事業の実施に向けて検討を始めた。
 将来的には、CSAの直接販売の経営手法に高齢者の生活支援などを取り入れる仕組みにつなげる考え。上野健夫理事長は「若い学生のアイデア、行動力を借りて、取り組みを発展させたい」と先を見据える。


2018年08月24日金曜日


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