<まちかどエッセー・若蝸_美>初めてのシェアサイクル 

[わかやなぎ・よしみさん]東京都三鷹市出身。朗読ユニット100グラード主宰。TOHOKU360通信員、荒浜のめぐみキッチン活動メンバー。宮城県内のコールセンターで十数年勤務、第55回全国電話応対コンクールで優秀賞受賞。現在は仙台市のIT企業に勤務。仙台市若林区在住。41歳。

 ここ数カ月、仕事の関係で区役所や税務署、年金事務所や法務局へ足を運ぶ機会が多くあった。同じ行政区内であっても、駅の西側と東側に分かれていたり、最寄り駅から若干遠かったりする。そのため、シェアサイクルの「ダテバイク」を使っている。歩くにはちょっと遠い距離を移動するにはちょうどよい。この季節は手袋と耳当てが必要ではあるが。
 このダテバイクで、私は、人生で初めての経験をした。まずはシェアサイクルの利用。街中を走る赤い自転車を目にしつつ、いつかは利用することがあるかもしれない、と利用登録だけはしてあった。
 使う場合は、最寄りの自転車ポートにある台数を確認し、インターネット上から予約する(ICカードを登録して使う方法もある)。予約から30分以内に自転車を使う。利用が終わったら最寄りのポートへ返す。
 途中で疲れたり寒くなったりしたら、途中の自転車ポートに返却して地下鉄で移動することも可能。借りた場所以外でも返却できるのは、とても気軽だった。
 電動アシスト付き自転車に乗るのも初めてだった。ダテバイクの自転車はアシスト付き。普通の自転車では上れない坂も、電力のアシストで楽に登れる。充電がある限り、どこでも、どこまでも行けそうな気持ちになった。仕事中じゃなかったらなぁ、と思ったこともある。
 反面、怖い思いもした。信号待ちで止まった状態から自転車をこぎ出す時、アシストの出力が高く、思ったよりも勢いよく発進する。2度ほど電柱にぶつかりそうになった。最近は出力加減の調整を覚えて、とても快適に利用している。
 気掛かりなのは、この事業がずっと赤字だということ。昼間の稼働が芳しくないのが原因、という新聞記事を読んだ。このコラムで少しでも貢献できたらいいな、と思う。


2019年03月11日月曜日


先頭に戻る