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立候補者一覧 (アンケート掲載)
青 葉 区(15−19)
宮城野区(10−15)
若 林 区( 7− 9)
太 白 区(12−14)
泉  区(11−12)
過去データ
地域でまちまち 投票率
投票率と当選ラインの推移
前回紙面
2015年8月3日朝刊(1)
2015年8月3日朝刊(2)
2015年8月4日朝刊

<仙台市議選>大切な1票 郵便で託す 青葉区の筋ジス患者 伊藤さん 不在者投票で権利行使

市議選の公報を見つめる伊藤さん。郵便投票で意志を示す

 仙台市議選(25日投開票)で、難病の筋ジストロフィーを患う青葉区の伊藤幸子(ゆきこ)さん(67)が郵便による不在者投票を利用した。投票所へ行くのが難しい重度障害者らに限り認められている制度だ。「普通の生活が送れるような政策を実現してほしい」。伊藤さんは願いを1票に託す。
 筋ジストロフィーは筋肉が次第に衰え、呼吸機能などが低下する疾患の総称。伊藤さんは現在、頭部と両腕の肘から先のみを動かすことができ、ヘルパーのサポートを受けて暮らす。
 告示後の19日、自宅のベッドで市議選の公報に目を凝らした。「障害者の実生活に合うよう介護保険制度を改善してほしい」。わずかな握力で投票用紙に候補者名を記し、郵送した。
 郵便投票は、両下肢に障害があり1級の身体障害者手帳を持つ人や、介護保険制度で介護の必要度が最も重い要介護5の人らが対象。地方選挙や国政選挙の際、選挙管理委員会に対して「郵便等投票証明書」や投票用紙などを申請し、交付を受ける必要がある。
 青葉、宮城野、若林、太白、泉の各区選管によると、今回の市議選で郵便等投票証明書を交付した数は計約200にとどまる。本来は郵便投票の対象でも制度を知らないケースや、投票所へ行くのが困難なのに要介護4以下のため対象外となっているケースなどが少なくないとみられる。
 伊藤さんは2007年に筋ジストロフィーと診断され、介護保険制度の壁に直面した。利用には受給者証明書など何種類もの書類が必要だ。ヘルパーの仕事内容は玄関の掃除や窓拭き、草取りはサービスの対象外になっている。
 今年5月、自宅で意識を失い、救急車で病院に運ばれた。「初めて死を意識するようになった」。郵便投票を市政だよりで知り、7月の参院選で初めて権利を行使した。大事な1票を投じることで何が変わっていくのか、見てみたい。
 伊藤さんには今、市政を担う市議会、そして郡和子市長に伝えたい思いがある。「当たり前に人間らしく生きたい。家族や周りの協力が得られない人もいる。私たちと同じ目線で考え、より良い暮らしにしてほしい」


2019年08月24日土曜日


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