新型肺炎感染の男性はクルーズ船から20日下船 移動中の濃厚接触なし

 仙台市は29日、市内在住の70代の日本人男性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。東北での感染確認は初めて。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、28日に市内の感染症指定医療機関に入院した。重篤な状況ではないという。市は詳しい行動歴の調査と濃厚接触者の家族1人の健康観察を始めた。

 市によると、男性はクルーズ船内で14日間の健康観察を終え、検査の結果、15日に陰性と確認されたため、20日に下船した。同日中に横浜市から在来線と東北新幹線を乗り継ぎ、仙台市内の自宅に戻った。市は仙台駅から自宅までの詳しい経路を調べている。
 厚生労働省の依頼を受け市は23日に男性の健康観察を開始。28日午前に微熱や喉の痛みの訴えがあり、同日夕に民間の救急車で自宅から指定医療機関に入院した。検体は市衛生研究所(若林区)で調査し、29日午前6時ごろ陽性と判明した。
 男性は鉄道の車内ではマスクを着用しており、市は「(移動中の)濃厚接触はない」と説明する。帰宅後もマスク着用で食材の買い出しに出掛けたほかは、外出を控えており「クルーズ船の乗客であったこと以外、感染の原因となる状況は確認できていない」とした。
 濃厚接触者は家族1人。男性と一緒に入院し、検査を受けたが、陰性と確認された。市は今後2週間、自宅待機を要請し、体調の変化などの確認を続ける。
 市は男性の職業や持病の有無などは「個人情報なので公表を控える」とした。市内の行動歴は今後さらに調査し、感染拡大の恐れがある場合に限り公表する。
 郡和子市長は緊急記者会見で「患者の個人情報に十分配慮した上で、今後も可能な範囲で判明した情報をお知らせしたい。一層気を引き締め、宮城県や関係機関と緊密に連携し、対策に全力を挙げる」と語った。


2020年03月01日日曜日


先頭に戻る