秋田で新型肺炎感染者2人 クルーズ客、陰性後再陽性

秋田県内で初の感染者が確認されたことを受け、対応を協議する県幹部=6日午後9時45分ごろ、県庁

 新型コロナウイルスに6日感染が確認された秋田市在住の60代無職男性はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗船中に受けた検査で陽性と判明後、いったんは陰性とされたが数日後に発症した数少ないケースだった。秋田県は詳しい行動歴や濃厚接触者の有無の特定を急ぐ方針。県の緊急会見から約1時間後には秋田市も10歳未満の女児が陽性と診断されたと発表し、状況は混迷を極めた。

 県によると男性は2月17日に船内で検査を受け、19日に陽性と診断された。東京都内での22日の2回目、26日の3回目の検査結果はいずれも陰性。28日の胸部検査でも異常は確認されず、29日に空路を経て秋田市の自宅に戻ったが、1週間後に再び陽性となった。
 最初に陽性と診断された後、厚生労働省から県に連絡はなかった。一方、2月21日に下船した県内在住の別の2人は船内での検査で陰性が確認されたことから、県による健康の経過観察の対象になっていた。
 県健康福祉部の諸冨伸夫部長は「陰性と判断されて退院した後のフォローアップの仕組みが不透明だ」と疑問を投げ掛ける。
 県はクルーズ船に乗船していた県内在住者の数を把握しきれていない。佐竹敬久知事は「全く国からの情報はなく、非常に対応しにくい。他県でも同様のケースが出てくると思う」と苦言を呈し、午後10時前に始まった危機管理対策本部会議で関係部局に正確な情報発信などを求めた。
 一方、秋田市は午後10時半すぎ、市保健所の検査で北海道在住の10歳未満の女児が陽性と確認されたと明らかにした。現段階で感染経路は特定できておらず、確認を急いでいる。


2020年03月07日土曜日


先頭に戻る