<春季高校野球・総評>聖光学院投手陣安定 東北は足で好機広げる

 青森市の市営球場などで行われた第65回春季東北地区高校野球大会は11日、聖光学院(福島)が6年ぶり3度目の優勝を果たして幕を閉じた。準決勝に進んだ4校のうち弘前東(青森第2)を除く3校は各県第1代表という激戦となり、投打がかみ合った聖光学院が強さを発揮した。
 聖光学院は持ち前の小技と破壊力を兼ね備えた打線に加え、投手陣の安定感が光った。チーム防御率は準決勝進出した4校中トップ。決勝を一人で投げ抜いた高坂は2試合の15回2/3で無四球と制球力が良く、防御率は1.15。けがから復帰した主戦衛藤も準々決勝の羽黒(山形)戦で好救援し、夏への手応えを得た。
 準優勝の東北(宮城)は4試合で7盗塁と足で好機を広げた。準決勝で杉沢が3本塁打を放つなど打線の調子は上向きだったが、決勝ではあと一本が出なかった。葛岡、古川原の両左腕に加え、右腕中山の成長が収穫だった。
 八戸学院光星(青森)はチーム打率が4割7分5厘。中でも3番長南は7割2分7厘の高打率を誇った。東北との準決勝は乱打戦の末に惜敗し、投手陣の粘りが課題となった。
 初めて4強入りした弘前東は4番桜庭が高校通算47本目の本塁打を放つなど打線が爆発。2試合でコールド勝ちしたものの、準決勝の聖光学院戦は4失策と守りが乱れたのが痛かった。
 4強以外では金足農(秋田)の吉田が2回戦の専大北上(岩手)戦で3安打1失点と好投するなど抜群の制球力を見せた。明桜(秋田)の4番山口は東北との2回戦などで2本塁打を放って注目を集めた。
 春の選抜大会8強の花巻東(岩手)が初戦敗退する波乱もあった中、強豪が地力を発揮し、コールドゲームが5試合あった。どのチームも打撃力が向上しているだけに、投手力の充実が欠かせない。2、3番手の投手がさらに力を付けて、甲子園出場を懸けた夏の連戦に挑んでほしい。(今愛理香、大谷佳祐)


2018年06月13日水曜日


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