<センバツ・東北勢チーム紹介>(下)盛岡大付/阿部秀俊投手 巧みな投球安定感

室内練習場でフォームを確認する阿部=岩手県営球場

 第91回選抜高校野球大会は23日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。東北からは、昨秋の東北大会を制した八戸学院光星(青森)と、準優勝の盛岡大付(岩手)が出場する。平成最後の甲子園大会で頂点を目指す両チームの注目選手と特長を紹介する。(今愛理香、大谷佳祐)

 阿部は落ち着いたマウンドさばきでチームを支えてきた。昨秋の東北大会はほぼ1人で投げ抜き、4試合で防御率1.17と抜群の安定感を見せている。盛岡の厳しい冬、左腕は地道な努力を重ねて一段の成長を図ってきた。
 まず取り組んだのは体づくり。昨秋は線の細さが目立ったが「全国で戦える体」(阿部)を目指して昼食は2人前を平らげ、練習の空き時間もおにぎりをほおばった。成果もあって体重は6キロ増え、「力を入れなくてもボールが伸びるようになった」。パワーアップを実感している。
 直球は最速130キロ台にとどまるが、チェンジアップやカーブを織り交ぜて巧みに打者のタイミングを外す。冬の間も寮で毎日1時間、シャドーピッチングを続けてフォーム修正に努めた。関口監督は「打者との間合いを考えながら勝負できる投手。スピードはないが、打たれない」と信頼を置く。
 盛岡大付が最後に甲子園に出場した2年前の夏は、ベンチに入れずアルプススタンドから声援を送っていた。阿部は「甲子園は憧れの場所。マウンドに立てる喜びをかみしめながら試合にも勝つ」と誓った。

<戦力分析>切れ目ない強力打線

 昨秋の東北大会は伝統の強打で準優勝を果たした。チーム打率3割6分3厘、28得点は優勝した八戸学院光星(青森)を上回る。切れ目のない「わんこそば打線」で全国に挑む。
 打線を引っ張るのは、巧打が魅力の1番峰と勝負強さが光る3番岡田。主軸の平賀は昨秋の県大会で大船渡の豪腕佐々木を攻略。二塁打3本を放ったようにパンチ力がある。下位も打力のあるメンバーが並び、どこからでも得点が狙えるのが強みだ。
 投手陣は東北大会で4試合中3試合を完投した左腕阿部が大黒柱。木内、石井ら速球が武器の右腕も力がある。関口監督は「阿部の負担を減らしながら勝ちたい」と話す。継投のタイミングも勝負の鍵を握りそうだ。
 2017年は春夏ともに8強入りしたが、昨年は聖地が遠かった。打力を武器に4強以上を目指す。

部長 松崎 克哉
監督 関口 清治  身長 体重 投打
 投 阿部 秀俊(3) 166 65 左左
 捕 島上 真綾(3) 168 68 右右
◎一 及川 温大(3) 182 80 右左
 二 佐々木俊輔(3) 172 70 右左
 三 小野寺颯斗(3) 173 75 右左
 遊 峰  圭哉(3) 175 70 右左
 左 平賀 佑東(3) 182 78 右左
 中 小川 健成(3) 175 80 右右
 右 岡田 光輝(3) 175 75 右右
 補 木内 優成(3) 176 74 右右
   大谷 智琢(3) 172 70 右右
   竹ケ原大輝(3) 174 72 右右
   松原 瑠来(3) 173 67 右右
   小島  乃(3) 166 68 右左
   村上  颯(3) 166 60 右左
   石井駿大朗(2) 172 75 右右
   村上 琉星(3) 170 65 左左
   池  兵馬(3) 175 83 右右
〔注〕◎は主将、丸数字は新学年、身長はセンチ、体重はキロ


2019年03月21日木曜日


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