<福井国体>自転車成年男子スプリント 中野(岩手・早大)初優勝

自転車成年男子スプリント決勝 坂本(左)と競り合う中野

 第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体2018」は29日、福井市の福井県営陸上競技場で天皇、皇后両陛下をお迎えして総合開会式が行われ、開幕する。10月9日まで11日間の日程で会期前実施分の水泳、ハンドボールなどを含めた37の正式競技と特別競技の高校野球などが行われる。福井県では50年ぶり2度目の開催。
 28日は福井市の福井競輪場で会期前競技の自転車があり、成年男子スプリント決勝で中野慎詞(岩手・早大)が坂本紘規(青森・日大)を破って初優勝を飾った。少年男子スプリントでは福田健太(宮城・古川工高)が準優勝した。

◎展開読み柔軟に対応

 自転車成年男子スプリント決勝は、この世代で将来を期待される早大1年の中野(岩手)が初優勝を果たした。「冷静に展開を読み、柔軟に対応できた」と勝因を振り返った。
 決勝は実力者の坂本(青森・日大)との対戦。3回勝負のうち最初のレースは序盤、一気にスパートする奇策を打たれた。「予想外で驚いたが、無理をせず最後で抜こうと判断した」。動揺することなくじわじわとペダルを踏む力を強くし、差が詰まっていくのを確認。最後の直線で抜き去った。
 「焦って追うと力を無駄に消費する」。気持ちの面でも余裕あるレース運びで疲れを残さず、2回目のレースも制した。
 昨年の愛媛国体で少年男子の同種目を制するなど、岩手・紫波総合高時代から活躍する。「以前は先行逃げ切りで勝つことにこだわった。でも同じやり方ではこの先通用しない」。さらなる高みを見据え、新たな戦術に挑戦した末の栄冠だった。
 8月の全日本大学対抗選手権(インカレ)の同種目も制し、着実に実績を重ねる。2020年東京五輪も視野に入れつつ、本命の「24年パリ五輪を目指す」と力強く語った。175センチ、84キロ。花巻市出身。(山本武志)


2018年09月29日土曜日


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