<仙台六大学野球>松下、苦難越え夢挑む ドラフト指名なら宮教大出身初

宮教大から初のプロ野球入りを目指す松下=9月24日、仙台市の東北福祉大球場

 仙台六大学野球リーグの宮城教育大4年、松下圭太投手(21)がプロ志望届を提出した。25日のドラフト会議で指名されれば宮教大出身者では初めて。「野球人として勝負したい」。最速151キロの本格派右腕に興味を示す球団もあり、「国立大の星」への期待が高まっている。
 183センチ、86キロの恵まれた体から威力のある直球やチェンジアップを投げ込む強気の投球スタイルが持ち味。3年春のリーグ戦で150キロ台をマークし、一躍プロ注目の投手となった。
 数々の困難を乗り越えて提出したプロ志望届だ。
 3年秋に右肘を疲労骨折。4年春のリーグ戦を棒に振った。今秋も登板回避を考えたが、プロを目指すために復帰を決意した。
 登板を目指して毎日1時間、仙台市内の整骨院で肘の可動域を広げるケアを受けた。現在も週に3回病院に通い、理学療法士と投球フォームの映像を見ながら肘に負担の少ない動作を心掛けている。
 東日本大震災で野球を諦めざるを得ない時期もあった。実家は福島県飯舘村にあり、福島第1原発事故の影響で福島市に移住。中学3年時には同県川俣町の仮設校舎に通った。「その頃はとても野球どころではなかった」と言い、野球道具は実家に置いたままだった。再びグラブを手にしたのは福島高に入学してからだ。
 秋のリーグ戦は21日まで。「仲間と最後のシーズンを楽しみながら、思い切り腕を振ることが、いい結果につながるはず」。悔いのない投球を続け、吉報を待つ。(大谷佳祐)


2018年10月13日土曜日


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