<ベガルタ>石原崇、スタミナ無限 終了間際アシスト ホーム3連勝「チームのために」

広島戦の後半、中盤で相手と競り合う仙台・石原崇(左)=12日、ユアスタ仙台

 12日の広島戦でホーム3連勝を飾ったJ1仙台で、左サイドハーフのMF石原崇兆(たかよし)が無尽蔵のスタミナで力を発揮している。チーム屈指の走行距離やスプリント(ダッシュ)の回数を誇り、疲労で足が止まりやすい後半ロスタイムに3戦ともアシストを記録。9試合連続フル出場中のタフな新戦力がチームの柱を担う。

 2−1で逆転勝利を飾った広島戦では、試合終了直前にMF松下の決勝ゴールを演出。FWハモンロペスが前線でボールを奪ったのを見て、「チームのために走るしかない」と猛然と駆け上がってパスを要求。ゴール前で受け、ラストパスを出してお膳立てした。
 ユアスタ仙台で試合終了間際に大仕事を続ける。3−0で今季初勝利を飾った4月6日の鳥栖戦はハモンロペスの3点目、2−1で勝った同28日のG大阪戦は右足でクロスを入れてFW長沢の劇的な決勝ゴールにつなげた。
 左サイドバックのDF永戸が攻撃参加した際のカバーなどで消耗が激しいポジションながら、最後まで運動量が落ちない。広島戦の走行距離は11.563キロでDF蜂須賀に次いでチーム2位。時速24キロ以上で走るスプリント回数は26回でトップだった。
 エネルギッシュな動きは豊富な経験で培った。昨季まで7年間でJ1、J2通算259試合に出場。前所属の松本では上下動が多い左ウイングバックの定位置をつかみ、昨季にJ2優勝を果たした。「走れるチームが結局、最後は強い」。言葉には説得力が宿る。
 仙台が「4−4−2」の布陣を採用後、中央寄りでボールを受けてシュートを放つ場面が増えた。アシストだけでなく、自身のJ1初ゴールも狙う。
 「自分が1本でも2本でも多くスプリントし、点を取れたらチームのためになる」。献身的な働きをいとわない26歳が、14位からのさらなる浮上に向けて走り続ける。(斎藤雄一)


2019年05月15日水曜日


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