<ベガルタ>ジャーメイン、劣勢の中一瞬の隙突く

富山―仙台 後半28分、先制ゴールを決めて喜ぶ仙台・ジャーメイン(中央)。左は飯尾、右は椎橋(小林一成撮影)

 重苦しい熱帯夜に一陣の風が吹き抜けた。仙台はジャーメインが持ち前のスピードを生かして決勝ゴール。J3の富山に劣勢を強いられる中、左足のけがで約3カ月ぶりに出場を果たした24歳のストライカーが数少ない好機を生かした。
 一瞬の隙を突いた。0−0の前半28分、飯尾のスローインを受け、右サイドから巧みなターンで相手DF2人をかわしてゴール前へ。「中に入ったら誰もいなかった」。GKと1対1の局面をつくり、得意の左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
 ゴールの場面以外はチーム全体、精彩を欠いた。放ったシュート9本に対し、相手は13本。試合開始時で34.3度の暑さの中、富山のパスワークをしのぐ守備の時間が続いた。だからこそ、一発で仕留める個の力が貴重。「ゴールに鍵を掛ける意識が時間が進むにつれ高まった」(渡辺監督)と割り切ることができた。
 5月下旬に離脱し、リハビリを重ねた。復帰の目標に置いたのが富山戦。前回大会で準決勝まで3戦連続ゴールと躍進したが、初めて進んだ決勝で浦和に敗れた。「決勝で悔しい思いをしたので、あの舞台に再び立って勝つための一歩と思っていた」と言う。
 復帰戦で最高の結果を出し、つないだ2年連続の決勝進出への道。「結果が出たのは自信になる」。暑さを忘れ、さわやかな笑顔で復活をアピールした。(原口靖志)


2019年08月15日木曜日


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