山形のニュース

<道の駅進化形>(7)川のみなと長井(長井市)多彩な地域ツアー好評

地域の特産品が並ぶコーナー。中央奥が観光案内所
シンプルなデザインの外観。建物の右奥に最上川が流れる

 道の駅は平成生まれだ。平成5(1993)年の制度創設以来、市町村の申請に基づく国土交通省の登録数は増え続け、昨年11月で全国1134駅、東北160駅に上る(未開業を含む)。ドライブなどの休憩先としてだけでなく、地域とともに進化を続ける道の駅。新たな可能性を予感させる東北の事例の一端を紹介する。

 「川のみなと長井」は東北6県で開業した道の駅156カ所のうち、151カ所目として昨年4月にオープンした。山形県内では最も新しい施設だ。

<目標上回る出足>
 大半の道の駅が郊外の国道沿いにあるのに対し、住宅や店、公共施設が立ち並ぶ市中心部に構えているのが特徴。正面入り口付近の観光案内所では市の観光まちづくり推進団体「やまがた長井観光局」の職員が常駐し、来場者を出迎える。
 最上川のほとりに立つ白壁の施設は舟運文化で栄えた往時をイメージして造られた。農産物直売所と伝統野菜を生かしたカフェ、特産物やまちの魅力の紹介コーナーから成り、新たな観光拠点として地域に貢献している。
 開館から3カ月もたたずに来場者数が20万人を突破し、初年度の目標18万5000人をあっさりクリアした。昨年末現在の売り上げは約3億4600万円、旅行商品などによる誘客数は9800人と、それぞれ初年度目標の2億6000万円、8000人を大幅に上回っている。
 黒田正義駅長は「初年度は目新しさで人を呼び込めたが、冬に入って数字は落ちてきている。他にない魅力を打ち出していかなければならない」と話す。

<100コース超企画>
 呼び水の一つが観光局が月替わりで売り出す旅行商品「おらん旅ながい」。街歩きや農業体験、企業見学など地域の魅力を生かした独自商品で、これまでに100コース以上を作った。
 お寺に宿泊しながらボードゲームに興じるツアーや酒蔵巡りなどが人気だ。休憩目的のワンストップ利用にとどめず、来場者を街なかに送り出す役割を担っている。観光局の平正行観光交流推進部長は「さまざまなお客さまを取り込み、街ににぎわいを生み出しつつある」と語る。
 4月には近隣の米沢市に道の駅が開業する。平部長は「ツアーのノウハウを広域連携で実現すれば、さらに地域観光の魅力を打ち出せるはずだ」とも言う。

[メ モ]長井市役所から歩いて5分の国道287号沿いにある。営業時間は午前9時〜午後6時。無料で利用できるレンタサイクルと土日祝日限定運行の観光循環バスがある。連絡先は道の駅0238(87)1121。


関連ページ: 山形 経済

2018年02月01日木曜日


先頭に戻る