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全国大会の夢抱き被災地から山形の空手強豪校へ「勝利で恩返しを」2選手思い熱く

全国選抜大会に向けて練習に打ち込む庄司さん(左)と大槻さん=山形県酒田市

 山形県の空手強豪校、天真学園高(酒田市)で鍛錬する宮城県山元町出身の2年生2人が、3月26〜28日に高松市で開かれる全国高校空手道選抜大会(全日本空手道連盟など主催)に出場する。小学4年で東日本大震災に遭い、インターハイ出場の夢を抱いて同町山下中から進学した。震災から7年の春、全国の舞台で初勝利を目指す。
 2人は庄司春輝さん(17)と大槻亮太さん(17)。
 昨年11月の山形県新人大会で男子団体組手にそれぞれ先鋒(せんぽう)と次鋒で出場し、チームの2連覇に貢献。上位校が進んだ今年1月の東北大会では準々決勝敗退から5位決定戦を制し、全国への出場権を獲得した。
 空手道部の中村和道監督は「庄司は先鋒らしく積極的な攻めでチームに勢いを与え、大槻は場の空気に飲まれず基本に忠実なスタイルで勝利を引き寄せてほしい」と期待する。
 2人は山元町の別々の小学校で震災に遭った。大槻さんは津波で自宅が床上浸水し、宮城県丸森町の祖父の家に2カ月間避難。その後、通っていた道場がある角田市で中学1年まで暮らした。庄司さんも地震の影響で、地元の道場に1年近く通えなくなった。
 大槻さんは「津波で失った自転車や文房具を支援物資で贈ってもらうなど、多くの善意に支えられた」と振り返る。庄司さんも「避難所で大人たちの優しさに励まされた」と感謝する。
 1年生だった昨年に続く2度目の出場の庄司さんは「目標は昨年果たせなかった1勝。そして夏のインターハイに母を連れて行く」と誓う。全国大会初出場の大槻さんは「世話になった方々に恩返しのつもりで戦う」と意気込みを語った。


2018年02月21日水曜日


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