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<米軍機タンク投棄>海自に災害派遣要請 青森県、燃料回収求める

 米軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が青森県東北町の小川原湖に燃料タンク2個を投棄した問題で、青森県の三村申吾知事は21日、海上自衛隊大湊地方総監に災害派遣を要請し、燃料油の回収を求めた。これを受け海自の部隊が同日夕、現場で油の拡散状況などを確認。日没でいったん打ち切った。本格作業は22日以降の見込み。
 海自によると、オイルフェンスの設置や吸着マットを使って油を除去する。タンクなどの部品も回収予定で、小野寺五典防衛相は「米軍が本来回収する案件だが、米側から自衛隊にお願いできないかと要請があった」と説明した。
 東北町は21日、三沢基地のR・スコット・ジョーブ司令官に原因が究明され、安全が確保されるまでF16戦闘機の飛行を中止するよう要請したことを明らかにした。
 小川原湖はシジミやワカサギなどの漁が盛ん。全面禁漁を決めた小川原湖漁協は同日、漁業補償の請求に向け関係機関と協議する考えを示した。休業期間の補償などは日米地位協定に基づき両政府が支払う仕組みだが、手続きに一定の時間がかかる見通し。
 防衛省によると、まず同省が日本側の当事者と協議し、米軍の行為と被害に因果関係があるか調査。関係がはっきりすれば当事者が損害賠償請求書を防衛省の地方防衛局長に提出する。
 その後、防衛省が専門家を交えて請求された金額の妥当性を調査、検討する。大半を負担する米側とも査定を巡って協議し、請求者と折り合えれば実際に支払われるという。
 2004年8月に沖縄県宜野湾市の沖縄国際大に米軍の大型輸送ヘリコプターが墜落し校舎が焼け焦げた事故では、校舎の解体や建て替え費用を賠償。昨年10月に同県東村の牧草地に米軍の大型輸送ヘリが不時着し炎上、大破した事故でも手続きが進められている。
 燃料タンクは20日午前8時40分ごろ、F16戦闘機が離陸直後にエンジン火災を起こして投棄された。当時、落下地点付近で約10隻、湖全体で約100隻の漁船が操業していた。


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2018年02月22日木曜日


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