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穏やかな日常の希望伝える 震災記録映画「一陽来復」3日全国公開 尹美亜監督PR

映画製作を振り返る尹監督(左)と遠藤さん

 東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県で前を向いて生きる人々の姿を描いたドキュメンタリー映画「一陽来復 Life Goes On」が3月3日から順次、全国で公開される。尹美亜(ユンミア)監督(43)は「震災に限らず困難に立ち向かう全ての人に見てほしい」と語る。
 タイトルの「一陽来復」は、悪いことが続いた後に物事が良い方に向かうことを意味する。登場する人々は震災で家族が犠牲になったり、東京電力福島第1原発事故で古里を失ったりしながらも、今を生きようと手探りで前進する。
 生まれる前に震災で父を亡くした5歳の少女はそろばん教室に通い、難しい計算に挑む。原発30キロ圏内の農家は「農業で生きていくほかない」と避難せずにコメ作りを続けた。被ばくした牛の世話をする牛飼い、神社をよりどころとする被災者らが次々に登場する。
 撮影は2016年7月から約10カ月で、約100人を取材した。上映時間は1時間21分。復興庁の「心の復興」事業の補助を受けて製作した。
 出演者の一人で、13歳と10歳、8歳の子ども3人が犠牲になった石巻市の遠藤伸一さん(49)は「私たちをサポートしてくれる人がたくさん登場し、みんなのおかげで今があることが再確認できた」と話した。
 尹監督は「困難に遭った人がその後の人生を前向きに生きる姿を描いた。穏やかな日常の中にある希望を伝えたい」と説明する。
 東北での公開は4月7日からイオンシネマ石巻(石巻市)など岩手、宮城両県の4劇場、5月12日から福島市のイオンシネマ福島で上映する。


2018年03月01日木曜日


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