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<筋弛緩剤点滴事件>守受刑者側が特別抗告

 仙台市泉区の旧北陵クリニックで起きた筋弛緩(しかん)剤点滴事件の再審請求即時抗告審で、元准看護師守大助受刑者(46)=殺人罪などで無期懲役確定=の弁護団は5日、再審請求を退けた2月28日の仙台高裁決定を不服として最高裁に特別抗告した。
 守受刑者側は即時抗告審で、捜査側鑑定の誤りを指摘する専門家の鑑定書を新証拠として提出したが、高裁は「科学的根拠は薄弱で証拠構造に影響はなく、被害患者の症状は筋弛緩剤投与の結果と考えて疑問はない」と判断した。
 弁護団長の阿部泰雄弁護士(仙台弁護士会)は「高裁決定は科学に反するだけでなく、証人尋問や証拠開示をせずに棄却決定しており、正当な審理手続きを求める憲法や最高裁判例の趣旨に反する」と話した。
 守受刑者は2000年2〜11月、患者5人の点滴に筋弛緩剤を混入して1人を殺害、4人を殺害しようとしたとして仙台地裁で無期懲役判決を言い渡され、08年に最高裁で確定した。12年2月に地裁に再審請求したが、14年3月に棄却決定され、仙台高裁に即時抗告した。


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2018年03月06日火曜日


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