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<楽天>高梨、日本代表デビュー戦1回三者凡退 直球に威力2年目へ自信

オーストラリア戦の7回に4番手で初登板し、打者3人を打ち取った高梨

 日本代表に初選出された東北楽天の中継ぎ左腕、高梨雄平投手(25)が4日、大阪市の京セラドーム大阪で行われたオーストラリア代表との強化試合第2戦に初登板し、1回を3人で抑える好投を見せた。昨季、社会人からドラフト9位でプロ入りした苦労人。ルーキーイヤーの活躍に続き、また一つ評価を高めた。
 「先頭(の3番打者に)だけ若干緊張したが、おおむね普段通りに投げられた。(オープン戦も含めて)一番内容が良かった」。6−0で迎えた七回に4番手で登板し、打者3人に10球を投じた。先頭の左打者をシュートで二ゴロに打ち取ると、続く左打者も内角の同じ球種で二ゴロ。最後は右打者に外角シュートを中堅深くに飛ばされたが、秋山(西武、八戸大出)が背走しながら好捕した。
 マウンドでの冷静さがこの日も光った。「スライダーへの反応が思っているものではなかったので、ストレート系でいった」
 武器の切れ味鋭いスライダーが先頭に続けて見送られボールとなり、直球主体の攻め方に変更した。球速は130キロ台後半ながら数字以上に球威があり、変化球でバットをへし折る場面も。「打者の手元まで、しっかりボールがいっていた」と満足そうに振り返る。
 昨季は新人ながら46試合に登板し、防御率1.03と活躍。持ち味である横手の変則フォームは、出場機会を模索していた社会人2年目の一昨年に身につけた。高卒新人の後輩に教えを請い、インターネットの動画でも研究。「人生は何が起こるか分かりませんよね。テレビで見ていた舞台に立てるなんて」。代表に選ばれて感慨深げに発した言葉の裏には、人一倍の努力と向上心がある。
 試合後、稲葉監督から「収穫はピッチャー陣。本当に素晴らしかった。それぞれの持ち分を存分に出してくれた」と評価された。だが、高梨に浮かれた様子はない。「東京五輪に出られる、出られないは意識せず、これからも普段通りに頑張りたい。この試合で感じた一球の重みはシーズンでも大切にしたい」。堅実に階段を上っていく決意だ。(狭間優作)


2018年03月06日火曜日


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