広域のニュース

被災3県の17年輸出総額4239億円 初の震災前超 エンジンなど原動機がけん引

 横浜税関が5日発表した2017年貿易概況によると、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の輸出総額は前年比15.1%増の計4239億円で、震災前(10年、4208億円)を初めて上回った。航空機や自動車のエンジンなど原動機がけん引した。
 県別は、宮城が2873億円(前年比4.6%増)で最も多く、福島が1125億円(59.0%増)、岩手が241億円(5.4%増)で続く。内訳は原動機が905億円を占め、ゴム製品が603億円、事務用機器が335億円だった。
 10年との比較で、原動機は2.7倍に増えた。伸び率が最大だったのは32.7倍の医薬品で188億円。基幹産業の魚介類などは137億円(前年比49.7%増)だった。10年の163億円には及ばないが、アフリカ向けのサバなど販路拡大の動きがあるという。
 3県の輸入総額は、1兆1511億円で前年比27.1%増。宮城7081億円(19.3%増)、福島4332億円(42.2%増)、岩手97億円(28.2%増)だった。原油・粗油が2702億円で、石炭1949億円、金属鉱・くず1600億円となっている。
 宮城県庁で記者会見した横浜税関の高橋尚広調査部次長は「被災3県の海外輸出は回復傾向にあると言える。貿易額の変動要因は複雑だが、航空機のエンジンや医薬品など新たな分野で伸びている」と説明した。
 東北6県の輸出総額は7088億円(15.4%増)、輸入総額は1兆5835億円(22.0%増)。増加に転じたのは、それぞれ2年ぶりと、3年ぶり。
 宮城は県全体の90%以上を取り扱う仙台塩釜港の輸出額が1.6%増の2634億円、輸入額が6599億円の20.5%増。仙台空港の輸出額は133億円で、53.2%増えた。


2018年03月06日火曜日


先頭に戻る