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<秋田犬>来て見て触れて 大館など発祥地で観光施設続々

秋田犬ふれあい処で「あこ」と触れ合う観光客=2018年2月23日、大館市
赤毛のあこと触れ合う地域おこし協力隊の西山さん=2018年2月23日、大館市
大館市地域おこし協力隊員が飼育する赤毛のあこ=2018年2月23日、大館市

 秋田犬人気の高まりを受け、観光客らが犬と触れ合える施設が「発祥の地」とされる秋田県北を中心に増えつつある。大館市は昨年「秋田犬ふれあい処(どころ)」をオープンさせたほか、新施設の計画も進める。「看板犬」にする宿泊施設なども出てきた。海外の知名度もあることから、訪日外国人旅行者(インバウンド)を呼び込む「切り札」としての期待が掛かる。
 ふれあい処は「忠犬ハチ公の古里」として知られる市が昨年8月、JR大館駅敷地にある建物内に開設した。約40平方メートルの室内に市地域おこし協力隊の女性2人が飼育する雌の双子「飛鳥」(虎毛)と「あこ」(赤毛)のどちらか1頭が常駐している。
 協力隊の西山奈見さん(35)は「台湾を中心に外国人客も増えている。秋田犬との触れ合いを旅の目的にする人もいる」と話す。来場者は1月末までに7000人を超えた。
 秋田犬は、映画「ハチ公物語」(1987年)をリメークした米映画「HACHI 約束の犬」が2009年に公開されたのを機に海外でも人気を集めるようになった。
 大館など県北4市町村は16年、観光地域づくり推進法人(日本版DMO)秋田犬ツーリズムを設立。顔が秋田犬のアイドルが名所や物産を紹介する動画を公開して海外でも話題になったほか、台湾の旅行会社向けモニターツアーを実施した。
 ツーリズムによると、県北地域の観光入り込み客は14年の約278万人から16年(推計)は約336万人に増えた。登利屋潤事務局長は「秋田犬と触れ合いたい旅行客は多い」と観光資源としての魅力を語る。
 一方、県内にはこれまで秋田犬と触れ合える施設は少なかった。外国人観光客らの要望を受け観光、宿泊施設でも昨年、秋田犬を飼う動きが広まった。
 大館市の「ふるさわおんせん」は昨年5月、雌の秋田犬「温(はる)」を飼い始めた。小林薫社長は「会員制交流サイト(SNS)などを通じて発信したことで『秋田犬がいる温泉』として知られるようになり、関西や九州、海外からも訪れる」と集客効果を認める。
 新施設の計画も進む。大館市は観光交流施設「ハチ公の駅」(仮称)を19年春の開館を目指して整備する。
 市によると、ハチ公が飼い主を待った当時の渋谷駅をイメージした鉄骨一部2階の建物を、JR大館駅に近い旧小坂鉄道廃線跡に建設。触れ合いコーナーのほか、秋田犬関連の資料を展示する。
 ツーリズムの登利屋事務局長は「秋田犬と散歩したいという観光客もいる。観光施設などでもそうした取り組みができないか検討していきたい」と語る。

[秋田犬と触れ合える施設]秋田犬ふれあい処、ふるさわおんせんのほか、大館市の秋田犬会館、ゼロダテアートセンター、ロイヤルホテル大館、日景温泉と、北秋田市の阿仁スキー場。秋田犬会館、ゼロダテアートセンター以外は昨年飼い始めた。秋田市も千秋公園内に秋田犬が1頭常駐する施設(約20平方メートル)を6月開設する予定。


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2018年03月07日水曜日


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