岩手のニュース

<岩手・大槌町旧役場>是非巡る議論終了 解体15日採決へ

 岩手県大槌町議会は6、7の両日、3月定例会の一般質問を行い、東日本大震災の津波で被災し、40人が犠牲になった旧役場庁舎の解体方針を掲げる平野公三町長と質疑応答を交わした。旧庁舎解体の是非を巡る議論はほぼ終了した。定例会最終日の15日に解体関連予算案が追加提出され、採決が行われる。
 「解体は町長選の公約」とする平野町長に対し、旧庁舎の保存を求める議員は「選挙のパンフレットに明記していなかった。町民の多くは復興の加速に期待して投票した」と指摘した。
 平野町長は「明文化せずとも宣言し、各地で話してきた」と反論。議会が以前開催した町民との意見交換会を指し示して「解体を望む人が多かったと聞く。皆さんもそう認識しているのではないか」と述べた。
 後世に警鐘を鳴らす震災遺構としての保存を提案する議員もいた。平野町長は震災時に釜石市の小中学生のほとんどが無事避難した事例を挙げ「子どもたちは遺構を見て育ったわけではない。やはり防災教育が重要だ」と強調した。
 解体に賛成する議員は、跡地利用について質問。防災用の空き地のままとし、慰霊碑などを設置しない町の方針に「旧庁舎が数十年あったことは事実」と再考を促した。平野町長は「今後、何らかの表示を検討したい」と応じた。


2018年03月08日木曜日


先頭に戻る