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<震災7年>悲しみを繰り返さないため 顔を上げて 石巻

遺族代表であいさつする三條さん=11日午後3時55分ごろ、宮城県石巻市の河北総合センター

 被災自治体で犠牲者が約4000人と最多の宮城県石巻市の追悼式は河北総合センターで行われ、約800人が参列した。遺族を代表し、三男泰寛さん=当時(17)=を亡くしたパート従業員三條すみゑさん(59)が「悲しみを繰り返さないために、経験を語り継ぎたい」と誓った。
 震災当時、石巻商高を卒業して就職を控えていた泰寛さんは、同市長面の自宅から避難する途中に津波の犠牲になった。外出中だった三條さんとはメールのやりとりをしたのが最後。「一緒にいたら助かったんじゃないか、と自分を責めた。避難所で声を殺して泣いた」と振り返った。
 時間の経過とともに震災が忘れられることに危機感を持った三條さんは、語り部の活動を昨年始めたことも報告。「多くの人と交流を持つことが、心の傷を癒やしてくれる。命を守るために自分にできることをしたい」と述べた。
 現在、みなし仮設住宅で暮らすが、今月、市内の防災集団移転団地で自宅を建てる。「息子のためにも苦しい時でも顔を上げて生きる」と語った。亀山紘市長は式辞で「震災の教訓を絶対に風化させることなく、全世界や後世に伝えていくことが使命だ」と述べた。


2018年03月12日月曜日


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