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石巻市が自宅小規模補修を支援 最大76万円補助

 東日本大震災で被災した石巻市は新年度、自己資金が乏しい在宅被災者を救済するため、100万円以下の自宅補修に最大76万円を補助する新たな支援策を導入する。市によると、小規模補修の独自支援は県内で初めて。
 100万円の工事であれば24万円の支出で済み、補助金76万円は市から業者に直接支払われる。76万円以下の工事は全額補助となる。自己資金が少なくても床や壁、水回りなどを補修できるのが特長だ。
 対象は(1)津波浸水区域内(2)全壊または大規模半壊(3)住宅再建事業補助金未利用世帯(4)加算支援金受給済み−の全要件を満たす世帯。(3)の補助金は100万円超の補修工事に最大100万円(利子補給は150万円)補助する制度で、利用している場合は小規模補修の補助は受けられない。
 補助金額は最大76万円だが、災害救助法に基づく応急修理制度を利用している世帯は上限50万円とする。市は利用済み世帯を2500件、未利用世帯を300件と想定しており、約14億7800万円を本年度一般会計当初予算に計上した。申し込みは4月以降に始め、2018年度の1年だけ実施する。
 導入のきっかけは、市が弁護士会に委託して16年12月から1年かけて行った在宅被災者調査。約4割が住宅再建事業補助金を利用していない状況が判明した。自己資金がないのが最大の原因で、補修が不十分な住宅で生活する被災世帯が多かったという。市生活再建支援課の担当者は「被災した住宅を直し切れていない世帯、もう少し直したいが資金がない世帯に利用してほしい」と呼び掛けている。


2018年03月16日金曜日


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