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仙台市教育長に佐々木洋氏 いじめ対策待ったなし 部局間連携で問われる手腕

市議会本会議で所信表明する佐々木氏=14日

 仙台市の教育長が4月1日に交代し、健康福祉局長の佐々木洋氏(59)が就任する。郡和子市長が当選後に初めて手掛ける注目人事は、外部人材を模索する動きもあったが、内部からの登用に落ち着いた。市立中学生3人がいじめ自殺した問題で教育行政への信頼が揺らぐ中、原因究明と再発防止が至上命令となる。

 佐々木氏は14日、市議会2月定例会本会議で所信表明し「教育行政に対する信頼の回復が最重要かつ最優先の課題」と述べた。現教育長の大越裕光氏(61)の後任として、いじめ対策に取り組む姿勢を示した。
 新教育長は当初、文科省から招く構想があったものの、協議が調わなかったとされる。佐々木氏は約30年前に約3年間、市教委での勤務経験はあるが、福祉畑が長く、必ずしも教育の専門家とは言えない。部局間の連携に向けた調整能力を期待した起用とみられる。
 市は新年度、市長部局の子供未来局にいじめ対策推進室を新設し、郡市長の肝いりの「いじめ防止条例」の検討に入る。いじめ問題を第一義的に所管する市教委との連携は不可欠で、佐々木氏の手腕が問われる。
 市の第三者機関「いじめ対策等検証専門家会議」は新年度、いじめや体罰を防止する具体策を議論する予定。提言に沿った施策の実施は待ったなしの状況だ。
 中学生の相次ぐ自殺で市教委への風当たりは強い。一方、任命者の郡市長は市議会で少数与党のため、政治基盤には弱さも見える。
 「火中の栗を拾った」(市議)と評される佐々木氏。14日の市議会で人事案が同意された後に取材に応じ「仕事は一人ではなくチームでやるもの。市教委、事務局、学校全体で難局を乗り切る」と決意を述べた。


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2018年03月17日土曜日


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