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<仙台満店>炎が育んだ 麦の力強さ

酸味が少なく食べやすい看板商品のカンパーニュ。全粒粉やライ麦のパン、クルミやイチジク入り、季節限定のものなど毎日15種類ほど並ぶ。スタッフのお薦めは「古代小麦」
武骨な見た目に前は「『サルノコシカケ?』と言われたことも」(千葉さん)。今は子どもから年配者、在仙のフランス人まで熱烈なファンも多い
気候にも左右される自家製酵母の発酵や薪窯の火と向き合いながら、子どもにも安心して食べさせられるものを目指す(写真は村田町の本店)

◎パン/薪窯パン麦家 仙台店(仙台市青葉区)

 今回紹介するのは青葉区国分町の「薪窯パン麦家(まきがまぱんむぎや)」。対面式の量り売り。2、3人入ればいっぱいになる小さな店です。宮城県村田町にある本店で焼いたパンを販売する店として昨秋オープンしました。
 台に並ぶのは、フランスパンの中でも素朴な雰囲気の「パン・ド・カンパーニュ」。少し酸味がありワインやチーズに合う食事パンです。パリッと硬い皮はかみしめるほど味わい深く、中はしっとり、もっちり。薪窯ならではの風味や「お焦げ」が香ばしく、麦の力強さに感じ入ります。
 店主の千葉彩乃さんは20代半ばにフランスでパン作りを学びました。「体にすっとなじみ、知らずに食が進むようなおいしいパンは、どれも薪窯で焼いたシンプルなパンでした」
 ここぞという店に住み込みで1年働いて帰国。仙台市内の店で4年ほど薪窯パンを作りましたが、震災で壊れ修復不可能に。あの食感や味わいは薪窯でしか出せないと、夫とフランス式の薪窯を手作りして2013年に独立しました。
 有機農法や減農薬栽培の国産小麦やライ麦、それらの麦から作る自家製酵母、石巻の海塩など材料も選び抜いています。「1歳の子もお母さんが驚くほどぺろっと食べました。いいものを作って小さい子にも食べてほしいですね」と千葉さん。価格は1グラム1.3円(2分の1サイズで525円くらい)から。焼きたてだけでなく、翌日の落ち着いた味わい、ライ麦なら数日後の熟成感などいろいろ楽しめます。(せ)

<メモ>仙台市青葉区国分町3の11の17▽午前11時〜午後7時(なくなり次第終了)▽日・月・火曜定休▽プチパンを使ったサンドイッチ(486円〜)やクロックムッシュ(368円)など総菜パンもある▽4月1日から一時休業、6月再開予定▽022(268)1211。


関連ページ: 宮城 経済 仙台満店

2018年03月19日月曜日


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