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ドローンで避難呼び掛け 仙台市、ドコモと実証実験 自動で離陸2次被害なし

津波避難広報の実証実験で離陸するドローン=19日、仙台市若林区の旧荒浜小

 仙台市は19日、若林区の旧荒浜小と深沼海岸で、小型無人機「ドローン」を用いた津波避難広報の実証実験をNTTドコモなどと実施した。上空からの広報活動は災害時に2次被害が回避できるのが利点。迅速な避難を実現するため、新たに自動離陸システムの技術も取り入れた。
 情報通信技術(ICT)活用に向けた市とドコモのまちづくり協定に基づく実験。この日は、ドローンを計4回飛ばし、新たな技術の有用性や実用化への課題を確認した。自動離陸実験では、試験用の全国瞬時警報システム(Jアラート)を電子メールで受信したドローンが離陸。プログラムに従って自動音声で「大津波警報発表。避難を指示する」と呼び掛けた。
 ドローンの制御にはドコモの高速通信規格「LTE」網を活用。カメラが捉えた沿岸部の映像や飛行経路を旧荒浜小の実験本部にリアルタイムで送信してきた。初の人物検知試験では、人工知能(AI)を用い、上空から捉えた人影を鮮明化する検証を行った。
 ドローンによる津波広報実験は2016年に続き2回目。NECや富士通なども参加した。伊藤敬幹副市長は「前回より実際の運用に近い形で実験をした。技術的課題を分析し、防災減災に力を発揮できるよう実用化を進めたい」と話した。


2018年03月20日火曜日


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