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<宮城産ホヤ>生食用で販路開拓 気仙沼→米西海岸 韓国系ニーズつかみ自慢の食材世界へ

冷凍ホヤが積み込まれたコンテナの前に並ぶ阿部社長(中央)ら関係者

 宮城県産ホヤの米国向けコンテナ輸出が実現することになり19日、気仙沼市の水産加工会社「阿部長商店」の工場で第1便出発式があった。冷凍むき身約7トンを載せたトラックが、積み出しする仙台港へ向かった。主に、ホヤを食べる習慣がある西海岸の韓国系住民向けに販売される予定だ。
 東京電力福島第1原発事故の影響で、県産ホヤの輸出先だった韓国の輸入規制が続いており、官民が協力して新たな輸出先の開拓を目指す。
 出発式には、阿部長商店や宮城・岩手・青森3県の水産加工業者が出資して設立した「三陸コーポレーション」(仙台市泉区)、県、県漁協の関係者らが出席した。
 阿部長商店の阿部泰浩社長が「米国の衛生管理基準を満たす工場を新設し、鮮度が落ちやすいホヤを生食用として輸出が可能になった。今後も県産のさまざまな食材の輸出に努力したい」とあいさつした。
 今回輸出するのは、昨年6〜8月に水揚げされた3、4年ものの県産ホヤ。2カ月おきに計3回、21トンを輸出する。
 東日本大震災前は7000トン超の県産ホヤが韓国に輸出されていた。県は海外販路開拓先として昨年から、韓国系住民が多い米カリフォルニア州で、スーパーなどの事業者や消費者向けの試食販売会などを開催。初のコンテナ輸出につながった。
 阿部社長は「今後も輸出を継続していきたい。米国で風評被害を拭い去り、韓国の規制撤廃のきっかけにしたい」と期待している。


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2018年03月20日火曜日


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