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<センバツ・東北の注目選手>(2)由利工(秋田)主戦佐藤亜、制球に磨き 21世紀枠・初出場

冬の間、制球力向上に取り組んできた佐藤亜

 昨秋の東北大会で主戦の佐藤亜は最速142キロの直球を武器に初出場のチームを8強に導いた。渡辺監督が「荒々しく力で投げるタイプ」と評するように粗削りな面もあったが、冬に制球を磨き成長した。
 きっかけは2−4で敗れた3回戦の花巻東(岩手)戦だった。甲子園常連校を相手に、六回まで1安打無失点と粘ったが、徐々に相手に狙い球を絞られてつかまった。「相手の西舘投手に比べ、制球力も配球も全て負けていた」(佐藤亜)。レベルの差を痛感した。
 雪でボールが使えない冬は、下半身の強化に取り組んだ。学校の近くにある神社の階段246段を使って走り込み、吹雪の日は校内でスクワットを繰り返した。下半身が強くなり、球筋が安定したのが収穫だ。
 2月末からは社会人野球TDK(にかほ市)の室内練習場を借りて練習。「配球や投内連係など総合的なことができた」と手応えをつかんでいる。
 地域貢献が評価されての21世紀枠による出場。「地域に愛される高校」を目指し、住民の車椅子の修理やおもちゃを作って保育園に贈る活動を続けてきた。
 「出るだけでも意味があるかもしれないが、勝ってこそ得られるものがある」と佐藤亜。地域の期待を背負い、「全国でどのくらい通用するのか腕試ししたい」と目を輝かせる。

◎救援陣の出来が鍵

 佐藤亜が完投する試合が多かったが、「甲子園を1人で乗り切るのは難しい」(渡辺監督)。昨秋の秋田県大会で登板し、力を付けてきた2年右腕の太田、右横手の斎藤の継投陣の出来も試合運びを左右しそうだ。
 昨秋の東北大会はチーム打率2割3分8厘と、得点力が最大の課題だ。2回戦の弘前東(青森)戦を九回の連続安打で逆転勝ちしたように、持ち前の勝負強さを発揮したい。
 冬場はスクワットやゴムチューブを使ったウエートトレーニングに励み、選手の体重は平均約5キロ増えたという。打撃もビニールハウス内でティー打撃を重ね、個々の力を伸ばしてきた。
 春夏通じて初の甲子園出場。渡辺監督は「我慢強く粘って試合をひっくり返す力がある」と自信を見せる。「甲子園に行くだけではなく、校歌を歌うことが目標」と話す。

部長 須田 和仁
監督 渡辺 義久  身長 体重 投打
 投 佐藤 亜蓮(3) 174 77 右右
◎捕 畑山 陸翔(3) 167 66 右右
 一 木村 裕太(3) 176 74 右右
 二 大友  丈(3) 167 65 右右
 三 佐藤 隼人(3) 166 68 右左
 遊 佐々木聖弥(3) 165 65 右右
 左 菊地 浩介(3) 183 71 右左
 中 土井 幹太(3) 180 73 右右
 右 石原龍之介(3) 176 78 左左
 補 太田 怜央(2) 172 75 右右
   斎藤 海龍(3) 169 76 右右
   井島虎之介(3) 180 74 右左
   矢野 夢翔(3) 177 90 右右
   小林 凱斗(3) 164 67 右左
   工藤 雄陽(3) 172 65 右右
   大友 優亮(2) 170 66 右左
   渡辺 大夢(3) 168 65 右右
   田口 海斗(3) 166 71 右右
〔注〕◎は主将、丸数字は新学年、身長はセンチ、体重はキロ


2018年03月20日火曜日


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