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<汚染廃>仙南で試験焼却開始 宮城県内の3圏域に先行

中央監視室で試験焼却の進行具合を確認する職員

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物を巡り、宮城県内2市7町でつくる仙南地域広域行政事務組合は20日、試験焼却を始めた。他に試験焼却を予定する大崎、石巻、黒川の県内3圏域に先行して実施した。
 試験焼却は仙南クリーンセンター(角田市)で午前0時すぎに開始。1キログラム当たり100ベクレル以下の白石市のほだ木1トンに一般ごみ199トンを混ぜ、24時間態勢で燃やした。
 中央監視室では、職員が稼働の状況を確認しながら作業を進めた。試験焼却で生じた焼却灰を仙南最終処分場(白石市)に埋め立てる作業も同日に開始した。
 組合の阿部直樹業務課長は「順調に試験焼却が始まった。安全管理に十分気を付けるので、住民には理解を頂きたい」と語った。
 試験焼却では、仙南地域のほだ木や牧草、堆肥、稲わら計30トンを約8カ月かけて燃やし、安全性を確かめる。組合が焼却処理を予定する汚染廃棄物は7000トン近くに上る。
 20日には、汚染廃棄物の焼却処理に反対する住民団体が「住民を内部被ばくの危険な状態にするのは断固反対だ」として、組合に焼却中止を訴える文書を提出した。
 汚染廃棄物の焼却処理は県内では利府町約30トン(2014年度)、仙台市約520トン(15年度)にとどまる。焼却に対する住民の反対もあり、県全体で計約3万6000トンが一時保管を余儀なくされている。
 岩手県内は昨年9月末までに汚染廃棄物2万8111トンのうち、およそ4分の3に当たる2万1064トンの焼却処理を終えた。福島県では国が仮設焼却炉を設置し、処理を進めている。


2018年03月21日水曜日


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