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「作る」と「食べる」味な橋渡し 生産者が語る料理会が好評 宮城・富谷のレストランが企画

イベントで料理を準備する島津一也さん(右)

 生産者の説明を聞き、その食材を使った料理を味わうというイベントに、宮城県富谷市のイタリアンレストラン「イル・ミオ・カンポ」が取り組んでいる。PRの機会が欲しい生産者と、食に関心がある消費者を橋渡しするのが狙いだ。
 2月に同店であったイベントで、宮城県加美町でひとめぼれの無農薬、天日干し栽培に取り組む田原雅仁さん(33)が説明に立った。宮城県内から訪れた客16人を前に、除草作業の苦労や副業として始めたみそ、こうじの作り方などを熱っぽく語った。
 その後、田原さんのひとめぼれやみそなどを使った肉料理、スープ、ジェラートなど7品がテーブルに運ばれた。参加者は「レストランで生産者の方から話を聞けるのは新鮮」「作り手の熱意が伝わり料理がますますおいしくなった」などと話し、特別メニューを味わった。
 田原さんは毎年、このイベントで生産物をPRしており、固定ファンを増やしている。「自分の思いを食べる人に直接届けられる貴重な機会」と感謝する。
 イベントは、シェフ経験約20年の富谷市の島津一也さん(47)と、妻の有紀さん(50)が店をオープンした2014年から企画している。
 年2、3回、県内のチーズ、トマト、リンゴなどの生産者と消費者をつなぐ。「料理を食べて終わりではなく、生産者と消費者をつなげたい」と一也さんが説明する。
 橋渡しをしようと考えたきっかけは東日本大震災だった。震災直後、食材が手に入らず、すぐに炊き出し支援ができなかった。「シェフとして腕を上げても、食材がなければ役に立たない」(一也さん)。食を支える生産者の偉大さ、直接つながることの大切さに改めて気付かされたという。
 店のコンセプトは「作るを伝えるみんなの食堂」。生産者の熱意や食材の魅力を発信したいとの思いを込めた。食材はできる限り地域の生産者から調達している。
 次回のイベントは夏ごろを予定。料理込みで3500円前後。


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2018年03月22日木曜日


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