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<アウガ>「市の指導、監督不足があった」青森市議会の百条委、調査結果を報告

 青森市の再開発ビル「アウガ」を運営していた第三セクター「青森駅前再開発ビル」(解散)の経営状態を調べる市議会の調査特別委員会(百条委)は23日、同社の運営に対し「市の指導、監督不足があった」とする調査結果を議会に報告した。
 報告によると、市は2009年1月にアウガの経営状況を調べるモニタリング会社と委託契約を結んだが、有効に利用できていなかった。同社の資料を見ればアウガの経営状況の悪化が明らかだったにもかかわらず、三セクの取締役会で使われた記録はなかった。
 09年7月の同社の資料には、同3月の時点で三セクが債務超過だと記されていたが、三セクへの2億円の融資を決めた同12月の臨時議会で、詳しい内容が報告されていなかった。
 三セクの取締役会で、11〜13年度の議事録の一部が見つからなかったほか、問題となった補助事業に関する会議の議事録もなかった。百条委は「話し合っていたのであれば記録方法に問題がある。話し合っていないのであれば取締役会が機能していなかったことになる」と指摘。企業統治に問題があったと結論付けた。
 国と市の補助事業だったアウガ1階のテナント工事は、補助金の交付決定前に着工された可能性が極めて高いと言及。地下1階の防火対策工事については、見積書にあったスプリンクラーの移設・増設はされていなかったが、同じ金額で別の工事が実施された可能性が高いと判断した。
 丸野達夫委員長は「09年より前の経営状態を裏付ける資料はなかったが、以前から取締役会が形骸化していた可能性がある。市幹部が取締役として取締役会に参加していた以上、積極的に関わっていくべきだった」と話した。
 百条委は昨年7月に設置され、三セクの元常務取締役ら8人を証人尋問した。元代表取締役会長の鹿内博前市長の尋問は否決した。


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2018年03月24日土曜日


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