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<AIバス>スマホで配車要求、AIが最適ルート計算 乗り合い交通システム会津若松で実証実験

AIバスのアプリの画面と到着した車両

 NTTドコモと会津電力(福島県喜多方市)、JTBは19〜23日、人工知能(AI)を活用した乗り合い交通システム「AIバス」の実証実験を会津若松市で実施した。同バスは決まった運行ルートがなく、利用者がスマートフォンで送る配車要求をAIが計算して最適ルートを選ぶ仕組み。観光客や交通弱者の足として実用化を目指す。
 実証実験は鶴ケ城や飯盛山といった主要観光地や飲食店、JR会津若松駅など市内25カ所を乗降地点に設定。市内のタクシー事業者のジャンボタクシー7台を使い、旅館の宿泊客から利用者を募った。
 利用者がスマホにダウンロードした専用アプリで乗車と降車の場所、人数を設定して配車要求を送るとバスが予約でき、目安の乗車時間が示される。
 車両の現在地はアプリの地図で確認でき、5〜10分で希望した場所にバスが到着。目的地に向かう。
 AIは利用者の要求やバスの位置などから最も効率的な送迎順をリアルタイムで計算し、運転席のタブレット端末に指示を送る。新たな要求があれば運行中でも随時、ルートを変更する。当初予定との誤差は一定時間以内に収める。
 実証実験には22日までの4日間で延べ約650人が参加。ドコモの那須和徳先進ビジネス推進担当部長は「予定にない観光施設を訪れた人も多く、回遊性を高められた」と話した。
 AIバスの実証実験は東北で初めて。会津若松市は観光地が市内に点在することから実験場所に選んだ。
 3社は市民の移動手段としての活用も想定し、商用化を目指す。ドコモはAIバスのシステムを提供、会津電力は地元企業との調整、JTBは旅行商品としてのPRなどで協力する。
 会津電力の斉藤健介発電事業部課長は「今回のデータを基に、実用化に向けて運営主体や料金の在り方などを考えていく」と話した。


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2018年03月24日土曜日


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