広域のニュース

<狂犬病ワクチン>接種率維持へ獣医師会と連携強化 東北各県で低下傾向

狂犬病ワクチンの接種後に交付される「注射済票」。東北の接種率は比較的高い(画像の一部を加工しています)

 狂犬病ワクチンの接種率は東北各県でも低下傾向にあるが、啓発や獣医師会との連携などに取り組み、全国平均を上回る。山形県は2016年度の接種率が全国1位。狂犬病は発症するとほぼ死に至るとされ、4〜6月の接種時期を前に、関係者は「飼い主が意識を高く保つことが大切」と訴える。

 東北6県と全国の16年度の接種率は表の通り。都道府県別で90%超は山形県と長野県だけで、近年は両県が1位の座を争う。
 犬の登録とワクチン接種は00年度に都道府県から市町村に事務移譲された。自治体の多くは各県の獣医師会と連携してワクチン接種を実施している。
 山形県獣医師会は県内全35市町村と業務委託契約を結ぶ。全市町村と犬の登録台帳を共有し、犬の新規登録からワクチン接種、さらに未接種犬への催告はがきの発送まで一括して担う。
 三浦健司常務理事は「台帳共有システムを持つのは東北では山形だけ。未接種犬がどこにどれだけいるかが一目瞭然で、時期を逃さず催告できる」と語った。
 岩手県獣医師会はラジオでの啓発に力を入れる。民放で4〜9月に月1回、約15分の生放送番組で接種を呼び掛けるほか、1日1回、十数秒のスポットCMを流している。新年度は生放送番組を通年化する予定。
 青森県では闘犬愛好家が土佐犬を多頭飼いすることが多い。大型の犬種で複数匹を同時に連れ出すのが難しく、飼い主がワクチン接種に二の足を踏む例もあるといい、県獣医師会は飼い主の元に獣医師を派遣し、接種漏れを防いでいる。


関連ページ: 広域 社会

2018年03月25日日曜日


先頭に戻る