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<三陸沿岸道>気仙沼延伸「陸の孤島、仙台や首都圏とつながる」産業や観光振興に期待

木やり歌を披露する「気仙沼人力車木遣会」のメンバーら
テープカットで開通を祝う関係者

 国が復興道路と位置付ける三陸沿岸道路の大谷海岸−気仙沼中央インターチェンジ(IC)間が開通した25日、地元からは「気仙沼の新時代の幕開けだ」などと喜びと期待の声が上がった。
 気仙沼中央IC付近であった式典に約400人が参加。式典前の祝賀イベントでは、三陸道延伸の要望活動を続けてきた「気仙沼人力車木遣(きやり)会」の会員約40人が祝いの場で披露する木やり歌「真鶴(まなづる)」を披露した。
 薩田和宏会長(70)は「『陸の孤島』と呼ばれた気仙沼が仙台や首都圏とつながる。ずっと待っていた。感慨深い」と喜んだ。
 2018年度内には卯名沢−本吉IC(いずれも気仙沼市、20年度開通予定)間の2キロを除き、仙台港北(仙台市)−気仙沼中央IC間がつながる。市によると同区間の通行時間は1時間半弱だという。
 同市の16年の観光客数は約135万人と東日本大震災前の10年(約254万人)の5割程度。三陸道延伸が交流人口拡大につながる可能性は高い。本吉町観光協会の芳賀勝寿会長(70)は「かつてのように夏の海水浴場などが多くの人でにぎわうだろう。受け入れ態勢を整えたい」と話した。
 産業界の期待も大きい。市の主力産業である水産業では、気仙沼漁港に水揚げされる魚が届けられる範囲が広がることになる。
 気仙沼商工会議所の菅原昭彦会頭(56)は「仙台空港へのアクセスが良くなり、物流面のメリットは大きい。気仙沼の新時代を予感させる」と語った。
 市は通勤範囲の拡大を強調しながら、積極的に企業誘致を図る方針。菅原茂市長(60)は「産業、観光両面が大きく進展することになる。気仙沼市民全員が待ちに待った歴史的な一日になった」と喜んだ。


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2018年03月26日月曜日


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