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<東北学院大>自転車競技部でパワハラ コーチから大会や寮、FBで暴言浴びた男子部員休部

 東北学院大体育会自転車競技部2年の男子部員(20)が男性コーチ(58)からのパワーハラスメント(パワハラ)が原因で休部に追い込まれていたことが25日、関係者への取材で分かった。男性コーチは既に辞任し、監督も辞表を提出。大学は同部に、今月中の改善結果報告書の提出を求めている。

 複数の関係者によると、男子部員は入学直後の2016年5月に出場した大会で成績が振るわず、男性コーチから「変な走り方しやがって」「辞めろ」「死ね」などの暴言を受けた。
 男性コーチはその後の大会や全部員が生活する仙台市泉区の寮でも「役立たず」「出て行け」などの言葉を浴びせ、男子部員は同年夏、過度のストレスで円形脱毛症となった。男性コーチは17年3月、自身のフェイスブックに男子部員の個人名を挙げて「〇〇みたいになったらスーパー補助員だ」と書き込んだ。
 書き込みを知った男子部員の家族は大学のパワハラ対策委員会に申し立て、監督にも事実を伝えた。同月末、男性コーチは「家庭の事情」を理由に辞任した。
 大学は学生部長や弁護士らでつくる調査委員会を通じて、他の部員らに聞き取りを実施。大学によると、男性コーチは「厳しい口調や言葉で指導したが、『死ね』とは言っていない。発奮してほしいため、あえて実名を書いた」などと説明した。他に被害を受けた部員はいなかったという。
 調査委は17年夏、「部活動で追い詰められた事実は軽視できない。(フェイスブック上の)コメントは著しく不適切で、ハラスメント行為に該当し得る」との報告書をパワハラ対策委に提出。大学は学生部長名で同部に適切な指導などを勧告し、改善結果の報告を要求した。
 男子部員は休部が続き、自宅で生活している。家族は「スポーツ推薦入学のため、退部は退学と思い込んでいた。逃げ場がなかった」と話す。
 同部の小野目博昭総監督は「個人攻撃はとんでもないが、時に厳しい指導も必要。全てがパワハラとなれば指導は難しい」と釈明。石垣茂光学生部長は「他部にも適切な指導の徹底を促したが、OBらがボランティアで指導しており、大学が介入できる範囲には限度がある」と語った。


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2018年03月26日月曜日


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