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「にぎやかな声聞いて」津波で犠牲、閖上中生徒の慰霊碑 新校舎に移設

移設された慰霊碑に刻まれた和巳さんの名前をなでる寺沢さん
4月に開校する閖上小中に隣接する敷地に移設される慰霊碑

 東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県名取市閖上中の生徒14人の名前を刻んだ慰霊碑が26日、4月7日に開校する小中一貫校の完成に伴い、新校舎脇に移設された。遺族は「子どもたちのにぎやかな声が聞こえる場所で、ゆっくり過ごしてほしい」と手を合わせた。
 移設を担当する市内の石材会社のトラックが午前9時前、一貫校に隣接する広場に到着。業者2人がクレーンで碑と土台をそれぞれつり上げ、海側を望む方角に向けて設置した。
 1年生だった長男荒井和巳さん=当時(13)=を亡くした会社員寺沢武幸さん(44)は「『またいつでも来るよ』と伝えた。将来、震災を知らない子どもが増えても、伝承の役割を担う慰霊碑になってほしい」と語った。
 慰霊碑は黒御影石製で高さ約105センチ、幅約100センチ、奥行き約80センチ。14人が生きた証しを残そうと、2012年3月11日に遺族会が旧閖上中の敷地に建立し、土地区画整理事業のため閖上地区の津波復興祈念資料館「閖上の記憶」脇に移されていた。


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2018年03月27日火曜日


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