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江尻排水機場補修を 角田市など19年度着工国に要望へ

劣化したポンプなどの早急な補修が望まれる江尻排水機場=宮城県角田市江尻

 宮城県角田市と、「あぶくま川水系角田地区土地改良区」による国営土地改良事業角田地区推進協議会は26日、同市江尻の阿武隈川沿いの江尻排水機場の補修に伴う事業計画を承認し、2019年度の着工を国に要望することを決めた。同排水機場は県内一の排水規模を誇るが、排水ポンプが劣化し、水害への備えの低下が懸念されている。
 計画は補修の応急対策と耐震化の計約58億円で、国が3分の2を負担。市の負担は約5億円が見込まれる。協議会と土地改良区は5月末までに、知事を通じて農林水産省に事業申し出書を提出。農水省の審査と予算概算要求が通り、19年度に着手されれば、26年度の完成が予定されている。
 同排水機場は経年劣化のため、ポンプや除塵(じん)機の破損が著しい。昨年10月の台風21号では収穫後の稲わらが大量に流れ込み、除塵機では間に合わず、重機で補助作業を行わざるを得なかった。建物の耐震化も必要とされる。
 排水機能が損なわれると、農地だけでなく市街地の浸水も想定されており、集中豪雨への早急な対策が求められている。
 協議会長の大友喜助角田市長は「優良農地を守るとともに市街地の浸水を防ぎ、市民生活を守る重要な施設。補修は最重要課題で、しっかり対応を進める」と話す。土地改良区の亀谷久雄理事長も「農家の期待は大きい。故障や不具合が生じており、万全の体制で備えておかねばならない。計画が確実に行われるよう進めたい」と話す。


[江尻排水機場]阿武隈川の増水時に水門を閉め、支流の尾袋川と雑魚橋川に逆流するのを防ぐと同時に、支流の水をポンプ4基で排水する。排水量は毎秒62立方メートルで県内一。国営かんがい排水事業で1995年度に完成。受益面積は約2700ヘクタール。


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2018年03月27日火曜日


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