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帰国の危機に直面する難病ネパール人少女助けたい…仙台城南高生、校内で寄付金集める「滞在費にして」

目録をアルンさん(左)に手渡した生徒会長の高橋さん

 先天性の腸の重病で2007年に来日し、仙台市で治療を続けるネパール人で市在住の高校3年ドゥワディ・アバさん(18)に、仙台城南高(太白区)の生徒らが滞在費の一助にしてもらおうと、校内で寄付金を集めて贈った。在留資格の制限などで帰国の危機に直面しているアバさんは、同じ高校生の厚意をありがたく受け止めている。

 生徒らは1月下旬に市内であった贈呈式で、アバさんの父親アルンさん(38)に校内で集まった寄付金8万2000円を手渡した。体調などに配慮して欠席したアバさんは「自分の小遣いまで寄付してくれて、本当に心から感謝しています」と、日本語で手紙を寄せた。
 同高グローバル教育推進室によると、募金はアバさんの苦境を知った生徒が提案。生徒会が協力して1月中旬、生徒総会で学校全体に周知することを決め、全てのクラスで募金袋を回したり、食堂で募金箱を持って呼び掛けたりした。
 生徒会長の2年高橋亮佑さん(17)は「アバさんがネパール人という理由で支援したのではなく、同じ仙台の高校生を助けたいとの思いで学校が一つになった。みんなが少しでも力になりたかった」と話す。
 アバさんと家族3人は、在留資格が治療や治療の付き添いに限定された「特定活動」のために就労できず、10年間にわたって寄付金を集めた基金から治療費や生活費を捻出してきた。基金の残額が昨年11月に100万円程度に目減りする状況に陥り、現在は就労可能な在留資格「定住者」への変更を国に申請している。
 寄付金の振込先は七十七銀行大学病院前支店、口座名「アーバちゃん基金代表林富」、口座番号5498040。


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2018年03月29日木曜日


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