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<にゃんとワンポイント・実践編>犬の介護 体安定、夜鳴きを防止

姿勢保持のため置かれたタオルに身を預け、安らぐ高齢のミニチュアダックスフント

 かわいいわが家のアイドルも、必ず年を取ります。老いて体の自由が利かなくなった時に、適正なサポートがあると、痛みが和らぎ、生活しやすくなるのは人も動物も同じです。
 介護に手間取り、かみつかれたり引っかかれたり。落ち込み、怒りがこみ上げてくることもあるでしょう。一方、その子のための行為なのに、続けていくにつれ、それまで以上に愛情が深まることもあります。
 動物は感謝を言葉にしてはくれませんが、穏やかに眠る顔を目にすると、幸せな気持ちになります。
 老いた犬猫に多い悩みは、夜鳴きや床擦れです。日中寝ている時間が長いと、体力が余って夜中に起きてしまう、昼夜逆転が発生します。散歩やブラッシング、マッサージなどをして、日中はなるべく起こしておきます。適度な疲れが夜間の長い眠りを助けます。
 自立や歩行が困難な子は、本来トイレまで移動して体を汚さず排せつしたいのに、体が動かずストレスを感じています。寝たままベッドやタオルを蹴り飛ばし、立とうともがいた結果、ひどい床擦れになります。
 排せつのそぶりが見られたら、体を起こしてトイレに連れて行き、安定した姿勢で支えてやりましょう。毎回支えるのは一苦労ですが、毛が汚れず後のお尻周りのケアが楽です。
 足腰や体が痛み、夜鳴くことがあります。病気など仕方ない面もありますが、体勢や寝心地の悪さは工夫次第で解消できる場合もあります。
 安眠には、体の安定が大切です。左右どちらを下にした方が落ち着くか。個々に癖があります。日中は寝心地が良くない方に向け、夜は落ち着く方に寝かすなど姿勢を変えると、床擦れと夜鳴き予防になります。
 体と床との間に隙間ができないよう、タオルを筒状に丸め首や背中の下に入れます。痩せている子は肩や腰の骨の前後に入れ、一点に体重がかかるのを防ぎます。スフィンクスの姿勢が取れると食事の際の誤嚥(ごえん)を防げます。体と顔を支えるため、左右と正面にタオルを置いてあげるとよいでしょう。(獣医師 後藤千尋)


2018年03月30日金曜日


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