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<杜の都のチャレン人>シナプソロジー 笑顔で人と人つなぐ

トレードマークの独特なヘアスタイルで参加者を引き付ける立川さん。愛称は「タッチ−」=仙台市青葉区のキッチン歩゜歩゜(ぽぽ)

◎シナプソロジーで地域活性化目指す 立川真也さん(43)

 「きょうはたくさん失敗してください。うまくいかない方が脳は活性化するんですよ」
 商店街の一角にある福祉事業所が運営するカフェ。シナプソロジーの体験会に集まった約20人の高齢者を前に、にこやかに語り掛ける。「グー」「チョキ」「パー」を次々と示し、「後出しで勝って」「今度は負けて」などと注文する。指示が次々と変わるたび、参加者の動きがドタバタし始め、そこかしこで笑いが起こる。
 「できないとうまくなろうとして脳がフル回転する。それが一番重要な点です」。一人一人に声掛けする姿はいつも笑顔だ。
 さまざまなゲームを介して脳を活性化させるプログラム。二つのことを同時に行ったり、左右で違う動きをしたり。脳に適度な刺激を与えることで、認知・注意機能の向上が期待でき、筑波大などで研究が進む。
 出合いは2015年。見ていたテレビで偶然知った。「やって楽しく、認知症予防にもなる」。普及団体に連絡を取り、インストラクターの資格を取った。現在はアドバンスインストラクターに昇格。本業のケアマネジャーの傍ら、各地の介護予防教室などに招かれ月1〜3回、参加者の前に立つ。
 数ある効果の中でも、今注目しているのが、コミュニケーションの円滑化だ。
 自らが暮らす地域は高齢・独居化が進む。交友関係も希薄な人たちがひとたび病気になったら、手遅れにならないとも限らない。見知らぬ者同士をたちまち仲良くさせるツールとして、シナプソロジーの出番は多いと感じる。「誰かと少しでもつながっていることが大事。きっかけづくりになれば」
 地域は人と人とのつながりでできている。「互いを笑いでつないでいけば、いつか宮城県全体が活性化するはず」。思いを胸に笑顔の輪を広げる。(や)

[たちかわ・しんや]74年仙台市生まれ。東北高、東北学院大文学部卒。不動産仲介業などを経て、「人に喜んでもらう仕事がしたい」と福祉の世界へ。介護事業を手掛ける株式会社リジョイス代表。仙台市泉区在住。


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2018年03月31日土曜日


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