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母校へ桜で恩返し 五輪出場の東北大漕艇部OBが苗木寄贈

東北大に桜を寄贈し、感謝状を受け取る斉藤さん夫妻

 東北大青葉山キャンパス(仙台市青葉区)に、同大OBの会社役員斉藤宏さん(80)=千葉市=が桜の苗木約160本を寄贈した。斉藤さんは1960年のローマ五輪ボート競技に出場した漕艇(そうてい)部エイトのメンバー。「大学関係者の支援を受けてボートに専念できたおかげで、今の自分がある」と母校に恩返しした。
 斉藤さんは東京都出身で、62年に工学部を卒業した。所属していた漕艇部は国内代表選考会で当時世界トップレベルの記録を出し、五輪に出場。敗者復活戦で地元イタリアに惜しくも敗れたが、大接戦は語り草になっている。
 在学中は塩釜市の合宿所から、桜の名所の太白区三神峯にあった校舎に通った。大学のOBや関係者から牛肉の差し入れを受けたり、五輪出場の際はヨーロッパ周遊の費用を捻出してもらったりするなど、何かと世話になったという。
 医学部薬学科(現薬学部)卒の妻和子さん(77)とも学生時代に出会った。ゴルフ場跡地に整備が進む青葉山新キャンパスは、昨年4月にオープンしたばかりで彩りに乏しい。思い入れの深い母校に季節の趣を添えようと、桜を寄贈することにした。
 3月28日に現地であった植樹式で、斉藤さんは「5年、10年後に桜が大きく花を咲かせ、仙台、日本の桜の名所の一つになればこんなにうれしいことはない」と話した。
 植樹祭に参加したドイツからの大学院留学生アニコー・カーパティーさん(31)は「新しいキャンパスに美しい桜が植えられ、ここで勉強したり生活したりする学生を歓迎してくれるようだ」と感謝した。


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2018年04月03日火曜日


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