宮城のニュース

<仙台藩4代藩主>伊達綱村300回忌、時を超え再びお嫁入り 墓の近くに正室・仙姫の出身地から桜贈られる

紹太寺の敷地にあるシダレザクラ=2015年3月
綱村の墓(右奥)がある無尽灯廟=仙台市太白区

 仙台藩の4代藩主伊達綱村(1659〜1719年)の300回忌に合わせ、墓がある仙台市太白区の大年寺山公園で7日、シダレザクラ5本の植樹式がある。桜は正室仙姫の出身地である神奈川県小田原市の紹太(しょうたい)寺から贈られた。主催する市民団体・伊達家御廟(ごびょう)大年寺会は「仙姫桜と名付け、時を超えた第2のこし入れに見立ててお祝いをしたい」と意気込む。
 紹太寺の桜は仙姫の父で小田原城主や徳川幕府の老中だった稲葉正則が植えたとされ、樹齢は約340年。傘を広げたように優美な花が咲き、多くの観光客が訪れる。綱村は大年寺山の頂に大年寺を建立。同じ宗派の紹太寺を開山した名僧鉄牛を招くなど縁が深い。
 2009年以降、紹太寺の住職武内徳昭さん(51)の弟邦生さん(41)が大年寺の住職を務め、桜の老木を後世に受け継ぐため組織培養で増やした苗木の寄贈が決まった。
 綱村の墓所は無尽灯廟と呼ばれ、5、10、12代藩主夫妻の墓が並んでいる。仙姫の墓だけは宮城野区榴岡にあり、綱村の墓と離れ離れだった。
 植樹式は無尽灯廟を囲む広場で行われ、周辺住民や小学生ら約150人が出席する。長年墓所の清掃奉仕をしてきた大年寺会の阿部和子会長(71)は「仙台の礎を築いた綱村公に感謝を込めて建てた顕彰碑も披露する」と話す。
 無尽灯廟は市有地で、東日本大震災の際、石灯籠95基が全て倒れたが復旧。3月20日〜11月30日の毎週土・日曜、祝日に無料で公開している。

[伊達綱村]3代藩主綱宗が幕府から隠居を命じられたため2歳で藩主に就任。後見政治を巡って寛文事件(伊達騒動)が起きた。成人後は藩主の権力強化を図り、寺社の建立、産業振興、儒学の振興などに手腕を発揮した。


関連ページ: 宮城 社会

2018年04月04日水曜日


先頭に戻る