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仙台の福島美術館今年限り 建物老朽化し解体

今年末に休館する福島美術館

 仙台市の実業家福島禎蔵氏(1890〜1979年)のコレクションを展示する若林区土樋の民間美術館「福島美術館」が今年末に休館することが4日、分かった。運営する太白区の社会福祉法人・共生福祉会によると、建物が老朽化し、大規模修繕が難しいため解体する。収蔵品は他の美術館に寄託し、共生福祉会が所有する別の建物で展示再開を目指す。
 美術館は1980年開館。共生福祉会を創設した禎蔵氏と祖父運蔵氏、父与惣五郎(よそごろう)氏の3代で集めた書、絵画、工芸品など約3000点を所蔵・展示する。
 禎蔵氏は大正から昭和期にかけ「フジビール」を製造していた東洋醸造や東洋刃物の創設に関わったほか、伊達家や大年寺(太白区)の文化財が散逸するのを防ぐため、仙台藩主や仙台四大画家の東東洋らが描いた書画などを集めていた。
 東日本大震災で外壁などが損傷したため休館し、全国から寄付を集めて2012年に再開した。築45年のビル(4階)は雨漏りに悩まされる上、エレベーターが更新時期を迎えていた。
 共生福祉会は3月に評議員会を開き、休館を決めた。3月末で常設展を終えており、今月17日以降は8期に分けてテーマ別に所蔵品を陳列。12月22日で展示を終了する。
 美術館長を務める市川義直・共生福祉会長は「法人全体で福祉事業の再構築を進める中、土樋以外の場所で展示スペースを確保していきたい」と話す。


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2018年04月05日木曜日


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